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「住めば都」は There's no place like home. か

「都落ち」の英訳についての先日のエントリを「住めば都」と書いて終えたが、英語を学び始めた頃、ある本に、「住めば都」は英語で "There's no place like home." というと書かれているのを見つけ、1対1対応のように覚えた。今もそうしている記述がある。果たしてそういえるのだろうか。

この表現は、John Howard Payne という人が19世紀初めに書いた “Home, Sweet Home” (「埴生の宿」)の歌詞にある。「オズの魔法使い」にも出てくるため、この映画が元だという記述もよく見かけるが、実はもっと古いということのようだ。意味は Home is the best of all places. などと説明されている。

一方、日本語の「住めば都」は、たいていの文脈で、「どんな場所であっても、慣れれば住みやすく感じられるようになる」という意味で使われると思う。

私が外国人に、「これまで転勤のため、自宅のあるX県以外に全国のいくつかの地方で暮らしたことがあるが」と切り出して、「どこも住めば都だった」というつもりで "There's no place like home. " といったら、どう受け取られるだろうか。「やっぱりX県にある故郷が一番」という、逆の意味になるのではないかと思える。私が間違っているだけかもしれないので、そうだったら指摘していただければうれしい。

ちなみに、ある和英辞典は Anywhere can be home once you get used to it. と説明的な訳を与えていた。

そういえば、"Practice makes perfect." は「習うより慣れよ」だ、とされてきたが、むしろ「慣れるまで習え」といった意味だと読んだこともある。「習う」をどう定義するかで違ってくるかもしれないが。

いずれにせよ、ことわざの類を日英対照にするのは面白いが、必ずしも1対1の対応になるとは限らないだろう。やはりそれぞれの意味をしっかりと確かめた方がいいと思う。

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「光陰矢の如し」を意味するラテン語由来の言葉が tempus fugit です。
学習・趣味・仕事で英語に触れていつの間にか三十数年。英検1級とTOEIC900点超を取得した今も上級者への道は遠いですが、これまで出会った印象深い単語や表現について書いていきます。

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