ホーム   »  スポンサー広告  »  スポンサーサイト   »  文化・トリビア  »  「スミス都へ行く」 (Mr. Smith Goes to Washington)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「スミス都へ行く」 (Mr. Smith Goes to Washington)

スミス都へ行く [DVD]スミス都へ行く [DVD]
(2011/01/26)
ジェームズ・スチュワート、ジーン・アーサー 他

商品詳細を見る


英語に触れていると、小説や映画のタイトル、それに聖書やシェイクスピア、マザーグースなどの一節が、もじって使われている例に出会うことがある。先日取り上げたノンフィクション "Rise of the Vulcans" には、アメリカのチェイニー副大統領について、映画「スミス都へ行く」 Mr. Smith Goes to Washington のタイトルを使った記述があった。

フランク・キャプラ Frank Capra 監督による1939年のこの映画は、理想に燃えた若手政治家が上院議員となって中央政界に行き、腐敗を暴くという内容だ。ジェームズ・スチュワート James Stewart 演じる主人公が、filibuster の演説をするシーンは、英語のスピーチとして見ても圧巻である。

"Rise of the Vulcans" でこのタイトルが出てくるのは、フォード大統領が1976年の大統領選挙で敗北したことを受けて、当時、大統領の首席補佐官をつとめていたチェイニーが故郷に戻ることになった場面である。

The Cheneys were moving from Bethesda, Maryland, back to Casper, Wyoming. After serving as the youngest White House chief of staff in history, Cheney was leaving in humble fashion, a Mr. Smith Goes to Washington in reverse.

チェイニーが中央政界から去ることになった様子を、この映画のタイトルにひっかけて描いているわけだが、in reverse の使い方や不定冠詞がつくことも参考になる文だ。

英文記事の見出しなどで、 "Mr. X goes to Y" といった書き方を時おり見かけることがある。もちろんこれ自体、ごく普通の英文ではあるが、多分にこの映画のタイトルが影響しているのでは、と考えているが、どうだろうか。

ところでスペリングの確認のためにネットを参照したところ、この映画に先立って、同じキャプラ監督による "Mr. Deeds Goes to Town" という1936年の映画があることを知った。

遺産相続が決まってニューヨークに出てきた Gary Cooper 演じる善人 Mr. Deeds の周囲に、金目当てにさまざまな人が集まってくる、という内容とのこと。"Mr. Smith..." は明らかにこの先行作を意識しているようだ。邦題は「オペラ・ハット」だが、これだと「スミス都へ行く」との関連は想像がつかない。

関連記事
コメント
トラックバック
トラックバック URL
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

tempus fugit

Author:tempus fugit
●こちらの更新は停止しました。http://eigo-kobako.blog.so-net.ne.jp/ で続行しています●
-----------------------
「光陰矢の如し」を意味するラテン語由来の言葉が tempus fugit です。
学習・趣味・仕事で英語に触れていつの間にか三十数年。英検1級とTOEIC900点超を取得した今も上級者への道は遠いですが、これまで出会った印象深い単語や表現について書いていきます。

カテゴリ
さくいん代わりのタグ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ページナビ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。