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「大統領暗殺」

架空の話とはいえ、実在する現職の国家指導者を殺してしまうのは、日本では考えづらいと思うが、ブッシュ大統領の暗殺とその影響を描いたイギリスの映画 Death of a President が、カナダのトロント映画祭で上映された。もちろん私は日本にいるので、ネットで関連記事を読んだだけであるが。

2007年、反政府デモの起きるシカゴを訪れたブッシュ大統領が銃弾に斃れ、チェイニー副大統領が昇格。捜査線上にアラブ系の男が浮かび…、といった内容だそうだ。イギリスでは来月テレビ放映され、アメリカで上映する動きも進んでいるという。

ブッシュが銃撃される場面を、資料映像と特殊効果を駆使してリアルに描いているとのこと。作品の意図や出来はどうあれ、とりわけ活字よりもより感覚に訴える映像という媒体でこうしたことを描くという感覚は、正直、どうにも自分の理解の超えたものだと思ってしまう。

またアメリカでは、同時多発テロの前日の9月10日、事件をなぜ防げなかったのかを描いたABCテレビの番組 "The Path to 9/11" の前編が放送された。視聴率は、ライバルNBCテレビの "Sunday Night Football" に敗れてしまったそうだ。それはともかく、放送の前から、作品が取り上げているクリントン政権の関係者から、「事実と違う」と猛反発の声があがっていたと報じられていた。

ABC側は、「独自の調査に基づくものだ」と反論…というのだったら格好よく、納得もいくが、実際のところは、「これはドキュメンタリーではなく、ドラマであり、フィクションの要素を含んでいる」というのがABCの説明だった。

かつてウォーターゲート事件で独自の調査報道で大統領の不正を暴き、退陣まで追い込んだ歴史を持つアメリカのメディアだが、911事件ほどの大惨事も、脚色が許される「題材」の一つととらえているのか、「事実の持つ重み」など、過去のものになったのか、と感じてしまった。

fact と fiction を合成した faction なる言葉もあるが、語源辞典で fact を見ると、15・16世紀の頃にさかのぼり、当時は "something done," "action" また "deed" さらには "evil deed", "crime" を表していたという。今のような意味で使われるようになったのは17世紀とのこと。まるで意味的に先祖がえりしているようである。

今回の映画について、手っ取り早く読めるもののひとつに、TIME 誌の "Who Killed George Bush?" がある(「ネタばれ」もある)。
http://www.time.com/time/arts/article/0,8599,1533715,00.html

Cock Robin ならぬ Dubya に死を与えた映画についてのこの記事から、面白いと思った単語・使えそうな表現をいくつかあげてみよう。

- Death of a President, a sober fakeumentary from Britain's Channel 4 that imagines the assassination of the current President Bush in Chicago on Oct. 19, 2007, and depicts it in footage so persuasive that some viewers may need to give themselves a reality-check pinch. (注・fake + documentary であろう)

- Death of a President -- which was impishly acronymed in the TIFF press material as D.O.A.P. (go on, say it out loud) -- quickly became the festival's hottest ticket.

- ...but they gave Death of a President only lukewarm applause over the closing credits. They'd been so pumped up, I suspect, that the film itself almost had to be a letdown. Engrossing but not enthralling, Death of a President let the air out of its own balloon.

- It was hard not to be impressed by the expertise of the intercutting (archive footage, staged demonstrations and fictional interviews), by the seamlessness of the photo-realism and photoshopping. But this cleverness inevitably drew attention to itself and away from the subject.

- Those members of the film-savvy crowd who stayed afterward for a chat session with Range and co-writer Simon Finch asked as many questions about how'd-ja-do-it as about why'd-ja-make-it. They were more impressed by the medium than by the message.

追記(2007年9月):上記のエントリを書いてから1年あまり経ち、この映画が日本でもまもなく封切られることになった。配給側は、もともと邦題を「ブッシュ暗殺」としていたが、映倫を通らず、やむなく「大統領暗殺」にしたそうだ。

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「光陰矢の如し」を意味するラテン語由来の言葉が tempus fugit です。
学習・趣味・仕事で英語に触れていつの間にか三十数年。英検1級とTOEIC900点超を取得した今も上級者への道は遠いですが、これまで出会った印象深い単語や表現について書いていきます。

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