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100パーセントでは不十分 (110 percent)

書店の洋書コーナーで、007の新作「カジノ・ロワイヤル」 Casino Royale をカバー特集にした映画雑誌 EMPIRE の最新号が目にとまった。公開前なのに、すでに主演のダニエル・クレイグ Daniel Craig が一部で不評だ。

なるほど写真で見る限り、ジェームズ・ボンドというよりむしろ悪役(villain, bad guy)のイメージがある。マンネリ打破のためだろうとはいえ、制作陣も賭けに出たものだと思う。

この雑誌のインタビューで、クレイグがこんなことを言っている。

I've been trying to give 110 per cent since the beginning, and after all the fuss, maybe I started giving 115.

日本でも、政治家だったかスポーツ選手だったか、「200パーセントありません」と言った人がいたが、英語でも、このように100パーセント超の数字を比喩的に使う例に時々お目にかかる。

先日紹介したノンフィクション Shockwave にも、初めの方にそんな表現があったという記憶があり、ページを繰っていたら見つかった。

Yet even to them he was still the colonel, the chief, the boss with the hard-assed stare who demanded 110 percent from everybody under his command - including himself.

他にも、ちょっとネットを調べただけだが、

- his team's 120 percent effort
- I’m 1000 percent satisfied with everything that was done.

といった例があった(しかし1000パーセントとは凄い)。もっと調べれば他の数字も見つかるかと思うが、個人的には、この110パーセントを最も目にするように感じている。

そこで、複数のオンライン辞書と Wikipedia で 110 percent を引いてみた。しかし見当たらず、次に常套表現を集めたサイト、ClichéSite.com で検索したら記述があった。

He/She always gives 110 percent.
1. That person always gives as much energy as possible.
2. That person is never lazy.
(http://www.clichesite.com/content.asp?which=tip+1670)

ただ由来については、アメリカが起こりという以上に詳しい情報は書かれていない。そこでさらに Google で調べたところ、スポーツ界から使われ始めたらしいことがわかった。例えば、

Few footballing clichés are as over-used and prevalent as the old 'I'll give it 110 percent', so congratulations to straight talking Gordon Strachan for finally exploding the myth. Back of the Net has been concerned that the trend could have spiralled out of control after recalling Scott Parker once upping the ante by claiming he would put in 120 percent. Emmanuel Petit went even higher by insisting he gave 200, well thank God for good old Gordon then.

これによれば、もとは 110 percent で、どんどん値が吊り上がっていったことになりそうだ。また footballing cliché のひとつとしているが、ヒットした別の記事には、スポーツの cliché を集めた本を引用して、大リーガーの Pete Rose が最初に使ったとあった。

...the best-known sports cliché, "I'm going to give 110 percent," a phrase Powell said was first attributed to Pete Rose in a 1968 Esquire magazine profile.

さらに探すと、そのピート・ローズの言葉も見つかった。

You have to give 110 percent at anything you do. Because if you only give 100 percent, the guy you’re playing against might be giving 100 percent and it’s going to be a stand-off. If you give that extra 10 percent, you’ve got a chance to win.

私も110パーセントの力を出して調べたわけではないので、これで決まりといえるか確信は持てない。由来に違う説があったり、もっと使われている別の数字があったりしたら、教えていただけたらうれしい。

さて、特段の007ファンではない私も、シリーズのこれまでの作品は全部観たが、Sean Connery (同じカタカナ表記の女優は Jennifer Connelly なので注意)の初期作品と George Lazenby の演じた作品が印象深かった他は、やはり多かれ少なかれマンネリと感じる。いまさらイメージ打破といっても、と思うが、新作はこれにどのように挑戦するのだろう。

"Casino Royale" の原作は Ian Fleming の007ものの第1作で、地味だが独特の雰囲気がある。シリーズの原書はいろいろ出ているが、USAペンギンブックス版のレトロ風の装丁が気に入っている。

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追記(2007年9月25日):映画 "Casino Royale"をDVDで観たので、こちらに感想を書いた。
http://englishexpression.blog.fc2.com/blog-entry-312.html

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tempus fugit

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「光陰矢の如し」を意味するラテン語由来の言葉が tempus fugit です。
学習・趣味・仕事で英語に触れていつの間にか三十数年。英検1級とTOEIC900点超を取得した今も上級者への道は遠いですが、これまで出会った印象深い単語や表現について書いていきます。

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