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「ヒロシマ」の前に原爆の犠牲になったアメリカ人

Abandon Ship!: The Saga of the U.S.S. Indianapolis, the Navy's Greatest Sea DisasterAbandon Ship!: The Saga of the U.S.S. Indianapolis, the Navy's Greatest Sea Disaster
(2002/11/12)
Richard F. Newcomb

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広島に投下されることになる原爆のウラニウムは、アメリカ本土から巡洋艦インディアナポリスによって投下部隊の待つ太平洋のテニアン島に運ばれた。大役を果たして島を離れた後、インディアナポリスは、日本の潜水艦に発見され、攻撃を受けて沈没する。

それでも大勢の乗組員が海に脱出したが、漂流している彼らが発見されたのは3日以上も後のことで、それまでに大半の乗組員が力尽き、あるいはサメの餌食となって死亡した。先日紹介したノンフィクション "Shockwave" もこの出来事について触れている。私は記憶にないが、映画「ジョーズ」でも言及があったという。

これにはさらに後日談がある。インディアナポリスの艦長は、戦後、撃沈の責任を問われて軍法会議にかけられ、有罪になる。艦長の指揮は適切だった、救助の遅れの責任追及がないのはおかしい、といった声もあがったが、アメリカ政府が、艦長に非はなかったとして名誉回復措置を取ったのは実に2001年のことだった。しかし、元艦長はその30年以上前に自殺していた。

この「遅すぎた名誉回復」は日本でも報じられ、私も当時新聞か雑誌で読んだ。これについて簡潔にまとまった記事としては Wikipedia がある。
http://en.wikipedia.org/wiki/USS_Indianapolis_(CA-35)

さらに、"Abandon Ship!" というノンフィクションも書かれている。これを読むと、組織間の連携・協力の欠如、あるいは競争関係というものが、当時のアメリカにもあったことがわかる。そうした、現場から離れたところでの官僚主義の犠牲になるのは、決まって第一線である。

自分たちが何を運んでいるのか知らされないまま、任務に就き命を落としたインディアナポリスの乗組員たち、そして、生還こそしたもののその後の人生を狂わされた艦長も、ある意味で原爆の犠牲者といえるだろう。

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「光陰矢の如し」を意味するラテン語由来の言葉が tempus fugit です。
学習・趣味・仕事で英語に触れていつの間にか三十数年。英検1級とTOEIC900点超を取得した今も上級者への道は遠いですが、これまで出会った印象深い単語や表現について書いていきます。

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