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Horatio さまざま・その1

先日取り上げた carpe diem は古代ローマの詩人ホラティウスの言葉ということだが、その英語名 Horace は Horatio という人名とつながりがあるはずだ。私は「ホレイショー」という名の人に実際に会ったことはなく、現代ではあまり人気がない名前なのだろうかと思ったりするが、本の中では幾人かの印象的な人物にお目にかかっている。 実在の人物ではイギリスのネルソン提督、架空の人物としてはシェークスピアの「ハムレット」の登場人物、またホーンブロワー提督、さらに、私は読んだことはないが、アメリカ文化を知る言葉として知っていて損はない Horatio Alger という作家がいる。
まずネルソン Horatio Nelson はご存じの方が多いだろうが、トラファルガー海戦 the Battle of Trafalgar でナポレオンとスペインの連合艦隊に勝利したイギリスの提督だ。大学生の時に短い伝記を読んだが、軍人として、また女性関係において、波乱に満ちた生涯を送った人であり、興味深かったことを覚えている。 トラファルガーで開戦にあたって信号で述べた "England expects that every man will do his duty." は名言とされる。以前英語を読んでいたらこの言葉をもじったパロディに出会ったことがあるが、由来を知らなければ何が面白いかわからなかったはずだ。 ネルソンはイギリス艦隊を率いてこの海戦に勝ったが、彼自身は戦死した。"Thank God I have done my duty." が臨終の言葉だったという。 余談だが、海戦の名文句といえば、日本では「坂の上の雲」にも出てくる日本海海戦での「皇国の興廃この一戦にあり各員一層奮励努力せよ」のZ旗や、「敵艦見ゆとの警報に接し連合艦隊はただちに出動これを撃滅せんとす。本日天気晴朗なれども波高し」が有名だろう。前者を「皇国の荒廃」としていた引用を見たことがあるが、東郷平八郎もびっくりだ。 ついでに、日本海海戦は敵前大回頭の「丁字戦法」が有名だが、トラファルガーでネルソンが取った戦法は "the Nelson touch" と呼ばれ、イギリス英語では卓越した手腕について比喩的にも使われるようだ。 なお、イギリスが戦った対ナポレオン戦争では、海がトラファルガーなら、陸はワーテルロー(ウォータールー)の戦い the Battle of Waterloo だろう。こちらのイギリスの指揮官はウェリントン公 Arthur Wellesley, 1st Duke of Wellington だ。彼の名言は "The battle of Waterloo was won on the playing fields of Eton." である。「ワーテルローの戦いは、イートン校の校庭で勝ちとられた」ということだが、 http://en.wikiquote.org/wiki/Arthur_Wellesley に "this is almost certainly apocryphal." とあるように、実際には彼の言葉ではなく、創作らしい。 なおウェリントン公がかかわったワーテルローとは別の戦いについて、ベートーヴェンは「ウェリントンの勝利」という作品を書いた。いったんはナポレオンに捧げようとしたものの、皇帝になったと聞いて激怒し献呈を取りやめたという交響曲第3番「英雄」は音楽史上画期的な名作となったが、「ウェリントン」の方は楽聖らしからぬ駄作との評価が定着している。 戦争という非常事態に置かれたが故に指導者が名言を吐く、というのは何とも哀しいことだが、第2次大戦ではイギリスの the Battle of Britain についてチャーチル首相が述べた "Never in the field of human conflict was so much owed by so many to so few." も名言といわれている。 さて、ネルソン提督と同じ Horatio の名を持つ架空の「海の英雄」の提督といえば、何と言ってもセシル・フォレスター Cecil Forester が創造したホーンブロワー提督 Horatio Hornblower だろう。私も中学生から高校生の頃、このシリーズの何冊かを翻訳を読んだが、内容は忘れてしまった。書店でも最近はあまり見かけないように思うが、気のせいだろうか。 長くなってきたので、続きは次回にしよう。 過去の参考記事: コヴェントリーにまつわる英語(その1)
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tempus fugit

Author:tempus fugit
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「光陰矢の如し」を意味するラテン語由来の言葉が tempus fugit です。
学習・趣味・仕事で英語に触れていつの間にか三十数年。英検1級とTOEIC900点超を取得した今も上級者への道は遠いですが、これまで出会った印象深い単語や表現について書いていきます。

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