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「オマージュ」という名の「ぱくり」

小説やアニメなどで、flag から来た「フラグ」というカタカナ語が「伏線」という意味で使われているらしいと先日書いたが、こうした分野のサイトを見ていて面白いと思ったカタカナ語はほかにもある。「オマージュ」がそれである。
いかにもフランス語らしい響きだが、事実、フランス語の hommage に由来するという。英語の homage は次のように定義されている。
- deep respect and often praise shown for a person or god
On this occasion we pay homage to him for his achievements.
(Cambridge Advanced Learner's Dictionary)

- anything given or done to show reverence, honor, or respect: usually with do or pay
to pay homage to a hero
(Webster's New World College Dictionary)
これだけなら、「何をいまさら」といわれるだろうが、私が面白いと思ったのは英語についてではなく、カタカナ語の「オマージュ」が、「尊敬・敬意」「賛辞・献辞」の他に、「模倣」といったような意味で使われているらしい、ということである。 日本語版「ウィキペディア」には、「オマージュ」の項目があり、次のように書かれていた
芸術や文学においては、尊敬する作家や作品に影響を受けて、似たような作品を創作する事。また作品のモチーフを過去作品に求めることも指す。

デジタル技術により複製精度の向上でオリジナルと変わらない複製も作れるようになった昨今は、斬新なアイディアの欠如などから、「オマージュ」と称して過去の作品に頼る場合がある。また、「敬意」という曖昧な示準に頼り許可取りをしないことから、しばしば著作権やモラルの問題に上がる(盗作に繋がり易い)。
そして関連項目として「カバー」「トリビュート」「パロディ」などがあげられている。音楽好きの私には「トリビュート・アルバム」などとして、どれもなじみの深い言葉だが、これらのカタカナ語を「模倣」の意味で使った例は、少なくとも私は見たことがなく、その点で「オマージュ」とは少し違いがあるように感じる。ついでだがクラシック音楽で使う「パロディ」 parody には、「滑稽なもじり」ではなく、「ある音楽の素材を別の音楽に転用して作曲する手法」といった意味があるのだが、これをしっかりと記述しているのは、私の持っている辞書では「ジーニアス英和大辞典」だけである。 さて、事実上「模倣」を意味する「オマージュ」については、以前何かで「ぱくり」という言葉の言い換えとして使っている文章を読んだことがあり、なるほど、と思った。逆に英語の homage には「模倣」「ぱくり」の意味はないだろう。ついでなので「ぱくり」を電子辞書の「研究社新和英大辞典第5版」でひいてみたら、cribbing, lifting, to pirate などが並んでいた。ああそうだ、lift にもそんな意味があることは、shoplifting という単語で覚えたのだった、と思い出した。plagiarize も使えるように思う。 最後に発音のことだが、フランス語に関係のある単語は頭の h の音がしばしば発音されないことは hour や honor などでおなじみだろうが、この homage は /h/ を発音するネイティブスピーカーの方が多いのか、辞書にもそうした発音記号が載っている。 まごついたのは herb で、日本語の「ハーブ」としてしか知らない、つまり /h/ を落とした発音があるのを知らなかったので、初めて聞いた時は「アーブって何だ?」と首をひねった。活字で見れば何のことはない単語なのだが、やはり耳で聞く外国語は難しいものである。 参考:◎日本語→英語の表現集
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tempus fugit

Author:tempus fugit
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「光陰矢の如し」を意味するラテン語由来の言葉が tempus fugit です。
学習・趣味・仕事で英語に触れていつの間にか三十数年。英検1級とTOEIC900点超を取得した今も上級者への道は遠いですが、これまで出会った印象深い単語や表現について書いていきます。

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