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「過半数」と majority

以前ほど英文ニュースを読まなくなってしまったが、日本の総選挙を報じるいくつかの記事に目を通してみた。今回の結果についてはさておき、英語を眺めていて「なるほど」と再確認したのは majority に不定冠詞がつくことだった。
英語に精通している人は「当たり前ではないか」というかもしれないが、私にとっては、英語的感覚が身についていないなと痛感させられる事柄であった(なお誤解なきよう、実例や辞書の用例を見てもわかるが、majority は定冠詞とは使わない・使ってはいけない、というわけではない。しかし初めて言及する時には、やはり普通に不定冠詞を使うことが多いようである)。
- Hours after the polls closed, the Democratic Party of Japan (DPJ) had surpassed the 241 seats it needed to win a majority in the 480-seat lower house and oust the Liberal Democratic party (LDP) from power.
( http://www.guardian.co.uk/world/2009/aug/30/dpj-wins-japan-election )

- "This is about the end of the postwar political system in Japan," said Gerald Curtis, an expert on Japan at Columbia University in the US. "It is the only time any party other than the LDP has won a majority in the lower house of the Diet. It marks the end of one long era, and the beginning of another one about which there is a lot of uncertainty."
(同上)

- Democratic Party leader Yukio Hatoyama has said he would form a coalition with smaller allies even if his party won a majority because it needs their support in the upper house. But a landslide win would limit the influence of the smaller parties.
( http://in.reuters.com/article/worldNews/idINIndia-42085120090830 )

- "Our exit polls show the main opposition Democratic Party will seize more than 300 seats, way more than a majority in the lower house," said the newsreader.
( http://news.bbc.co.uk/2/hi/asia-pacific/8229368.stm )
衆議院の選挙でいえば、定数480の半分である240を獲得議席が超えさえすれば、超えた分がどれだけであろうと、過半数は過半数である。そんな私の感覚では、majority には定冠詞こそふさわしいように思える。つまり私は、過半数を241から480までのひとつのブロックとしてとらえているから、定冠詞を使いたくなってしまうのだろう。 しかし実際には、不定冠詞が使われている。これを理詰めで説明できるかどうかわからないが、少し考えて思ったのは、241も、242も、300も、どれも過半数である。つまり241から480までの幅がある。だから不定冠詞こそふさわしい。 この考え方が理にかなっているかどうかはわからない。たださらに思ったのは、もし majority が定冠詞と使うのが普通だったとしたら、私が先に書いたような理屈で説明がつけられるのではないだろうか。そんな天の邪鬼な考えが浮かんだ。 英語の参考書をのぞくと、日本人の間違えやすい事項について、理詰めにせよ感覚的にせよ、うまく説明しているものがある。それを読んだ時は「なるほど」と納得した気になるのだが、いざ自分で使うとなると、相変わらず間違えてばかりいる。 私の英語力不足のなせるわざなのだが、一方で、言葉は「なぜそうなるのか」を数学の公式のように説明できるものではないということか、と考えたくもなる。もちろん参考書にある説明が無益というわけではないが、読んで納得するだけでは不十分で、実際に使われた例に触れて理解を深めたり、例外や腑に落ちない実例を見つけて驚いたりと、そんなことを繰り返して、やっと外国語の姿が明らかになってくるのではないか。少なくとも私の今の実力ではそうだろう。 ついでに日本語について余談を書くと、「過半数を超える」という人がいるが誤りだ、という指摘を読んだことがある。確かに、「半分の値を超過した」ことを「過半数を超えた」というのは意味の上で重複している。「過半数に達する」「届く」などとする方が適切だ、ということになるだろう。 しかし、これもあくまで私の感覚だが、実はこの「過半数を超える」にはそれほど抵抗を感じていない。そして、先のような指摘があるということは、私のような感覚を持つ人が意外といるということではないだろうか。そして、そんな人が増えてくれば、この言い方もごく普通に使われていくのかもしれない。それが望ましいことかどうかは別にして。 今回は、英語にせよ日本語にせよ、お前はその程度の言語感覚しかないのか、と言われそうなお恥ずかしい内容になってしまった。あまりにおかしな内容があったら、ご指摘いただければ幸いである。 なお、民主党の大勝を「地すべり的勝利」と表現した日本のメディアがあったが、私がこの言い回しをどうも好きになれないのは、以前書いた通りである。 参考:気になる直訳の定着
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「光陰矢の如し」を意味するラテン語由来の言葉が tempus fugit です。
学習・趣味・仕事で英語に触れていつの間にか三十数年。英検1級とTOEIC900点超を取得した今も上級者への道は遠いですが、これまで出会った印象深い単語や表現について書いていきます。

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