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「カナリア諸島にて」と canary の由来

A LONG VACATION 20th Anniversary Edition

A LONG VACATION 20th Anniversary Edition

  • アーティスト: 大滝詠一, 松本隆
  • 出版社/メーカー: ソニーレコード
  • 発売日: 2001/03/22
  • メディア: CD
海が好きなので、夏休みはなるべく海辺で過ごすようにしてきたが、残念ながら今年はいろいろな事情で難しそうだ。夏らしくない天気が続いていることもあり、海にちなんだ音楽を聞いて、多少なりとも気分を盛り上げてみる。ドビュッシーが作曲した「海」を愛聴していることは以前書いたが、日本の音楽で好きな作品のひとつが、大滝詠一の「カナリア諸島にて」である。
リリースされたのはもう二十数年も前、"A LONG VACATION" というアルバムに入っている曲だ。当時私は学生で、何回も繰り返し聞いた懐かしい作品だが、いま聞いても古さを感じさせない、色あせない名曲だと思う。 音楽はもちろん夏を思わせるものだが、「薄く切ったオレンジをアイスティーに浮かべて/海に向いたテラスでペンだけ滑らす /夏の影が砂浜を急ぎ足に横切ると/生きることも爽やかにみえてくるから不思議だ…」という松本隆の詞もいい。 この曲には「カナリアン・アイランド」と歌っている部分がある。しかしこの島の英語名は Canary Islands であり、歌詞から想像しそうな *Canarian Islands ではない。Canarian は「リーダーズ英和辞典」に「カナリア諸島の(住民)」として出ているので、単語自体は存在するようだが。 素晴らしい詞を書く松本隆も詰めが甘かったな、と思ったが、念のため家にあるCDの歌詞カードを見たら、何と!「カナリア・アイランド」となっていた。「カナリアン」というのは私の思い込みだったのだろうか。 しかしあらためてCDをかけてみると、私にはやはり「カナリアン」と歌っているように聞こえる。またネットを見ると、この歌について「カナリアン・アイランド」として書いている記事がいくつもあった。私のような思い違いをしている人が何人もいるということだろうか。 あるいは意地悪な見方だが、「カナリアン」ではまずかろうと、後に歌詞の表記を変更した、ということはないのだろうか。実家のどこかに、私が学生時代に買った "A LONG VACATION" の最初のLPが眠っているはずなので、機会があったら探してみたい。まあ、結果がどうであろうとも、この作品に対する思いは変わらないが。 ところで、鳥のカナリアがいるから島にこの名がついたのか、あるいはその逆なのか、そもそも「カナリア」は何に由来するのか、と気になり辞書を引いて初めて知ったのだが、この名称は意外なことに犬と関係があるのだそうだ。古来よりこの地は大型犬がいることで知られていたが、犬を指すラテン語 canis から島自体が Canaria と呼ばれるようになり、そこから島に生息する鳥にも使われるようになったという。
1655, of the songbirds (short for Canary-bird, 1576), from Fr. canarie, from Sp. canario, from L. Insula Canaria "Canary Island," largest of the Fortunate Isles, lit. "island of dogs," (canis, gen. canarius) since large dogs lived there. Hence, the name of the little bird from the island. The name was extended to the whole island group (Canariae Insulae) by the time of Arnobius (c.300).
( http://www.etymonline.com/index.php?term=canary )
しかし、由来となった動物は犬ではなく、今は姿を消したアザラシだった、という説もあるそうだ。
Etymology
The name Islas Canarias is likely derived from the Latin term Insula Canaria, meaning "Island of the Dogs", a name applied originally only to Gran Canaria. It is speculated that the so called dogs were actually a species of Monk Seals ("sea dog" in Latin) now extinct. The dense population of seals may have been the characteristic that most struck the few ancient Romans who established contact with these islands by sea. The connection to dogs is retained in their depiction on the islands' coat-of-arms.
( http://en.wikipedia.org/wiki/Canary_Islands )
最後に出てくる coat-of-arms は「紋章」「家紋」と辞書にあり、上記のサイトでは2頭の犬が描かれたカナリア諸島の紋章を見ることができる。 ちなみにラテン語の「犬」は dog の同義語 canine として英語にも伝わっている。この2つを重ねた canine dog は「警察犬」を意味し、警察の「警察犬班」を "K9"、そこから K-9 dog ともいうと辞書に書かれているが、これは canine の発音からあてたのに相違あるまい。 ついでだが、「犬歯(糸切り歯)」は文字通り dog tooth のほか canine tooth ともいう。星座の「おおいぬ座」は Canis Major、「こいぬ座」は Canis Minor である。 参考:ドビュッシーの「海」 北斎の「神奈川沖浪裏」、その意味と英訳
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Author:tempus fugit
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「光陰矢の如し」を意味するラテン語由来の言葉が tempus fugit です。
学習・趣味・仕事で英語に触れていつの間にか三十数年。英検1級とTOEIC900点超を取得した今も上級者への道は遠いですが、これまで出会った印象深い単語や表現について書いていきます。

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