ホーム   »  スポンサー広告  »  スポンサーサイト   »  単語・表現  »  Kilroy was here.「キルロイ参上」と Mr.Chad

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Kilroy was here.「キルロイ参上」と Mr.Chad

このところ chad について書いているが、辞書には大文字で始まる Chad も載っている。アフリカの国のほか、第二次大戦中に人気があったイギリスの漫画の登場人物を指すという。塀の上から顔を出している男、という説明を読んで、かつてアメリカで見た "Kilroy was here." という落書きを連想した。
まず、この "Kilroy was here." について書くと、私が最初に目にしたのは今から二十数年以上も前の学生時代のこと、初めてアメリカに行った時だった。トイレなどで時おり見かけたが、この言葉とともに、塀から男が顔をのぞかせている絵が描かれていることもあった。 同じ頃、Styx というバンドの "Mr. Roboto" 「ミスター・ロボット」という曲がヒットした。"Domo arigato, Mr. Roboto" という怪しげな日本語から始まり、最後に "Kilroy" という言葉が出てくる。この作品が収められたアルバムのタイトルが "Kilroy Was Here" だった。 当時使っていた学習英和辞典にこの言葉は載っておらず、その国へ行かないとなかなか知ることができない文化的事物のひとつだな、と感じたのを覚えている。 いま私が持っている辞書のうち、意外なことに「アンカーコズミカ」には記述がなかったが、それ以外はすべて "Kilroy was here." を載せている。ちなみに下記のような「キルロイ参上」という訳をよく見るが、個人的には、「参上」だといま目の前に現れたという感じがして、「この場所にキルロイがいた」という過去の意味が出ないように思う。
「キルロイ参上」(第2次大戦のころ米兵が各地に残したらくがきの文句;塀越しに顔半分をのぞかせた男の絵に添えて書かれた)
(リーダーズ英和辞典)
そして今回知ったのが Chad 氏である。次の説明にある wot は what を音で綴ったもので、「何だって」ということであろう。
[Mr. 〜] チャド氏(第2次大戦中に人気があった、塀などの上から首を出して "Wot, no beer?" などと言って物資の払底などに抗議している人の漫画)
(リーダーズ)
塀から顔をのぞかせている同じような絵が、ほぼ同じ頃に米英で別々に流行るということがあるのだろうか。そう考えていくつかのサイトをのぞいてみたら、Kilroy の絵は Chad に由来するという説があった。これが正しければ、私の連想もあながち的外れではなかったことになる。次は "Kilroy was here" についての説明からの引用である。
Incidentally, the expression was often accompanied by a cartoon figure of a little man looking over a wall. This was actually a British invention. In its native land the figure would say things like “Wot? No bread?” as comments on shortages during and after the War. To the British man in the street he was known as Mr Chad (no relative of the notorious chad of a recent US presidential election).
( http://www.worldwidewords.org/qa/qa-kil1.htm )
そもそも Kilroy や Chad の起こりは何なのか、いくつかのサイトをのぞいてみると、前者は James J. Kilroy あるいは Francis J. Kilroy, Jr. という人物に由来するといった説があるが、確たることはわからないようである。Chad についても同様だった。
- The origin may be the cartoonist George Edward Chatterton (or "Chat") in 1938, although it is unclear how it gained widespread popularity or became conflated with Kilroy.
( http://en.wikipedia.org/wiki/Chad_(graffiti) )

- The Chad image, usually with the text 'What, no ...', is sometimes credited to the British cartoonist George Edward Chatterton (a.k.a. Chat), but that is no more certain than the origin of 'Kilroy was here' itself.
( http://www.phrases.org.uk/meanings/219500.html )
このところ取り上げてきた小文字の chad も、そう古い言葉ではないのに由来がはっきりしなかったが、その点は今回の2つの言葉も同じで、面白いと思う。なお上にある a.k.a. は also known as 「別名」「またの名は」ということである。同義語や類語として alias, pseudonym, byname, epithet, moniker, agnomen などがある。 なお Wikipedia によると、塀から顔をのぞかせた人物の落書きは米英以外にもあるということで、これまた興味深い。 http://en.wikipedia.org/wiki/Kilroy_was_here 第2次大戦の時に流行った Kilroy の落書きは、少なくとも二十数年前は私が目にするくらいには描かれていたようだが、今はどうなのだろうか。身近にイギリスやアメリカ出身の人がいる方は、ぜひ質問をして結果を教えていただければ幸いである。 今回は電子辞書で chad を調べていて、何の気なしに次の項目の Chad を見たのがきっかけだったが、思わぬ勉強になった(実用にはならない知識ではあるが)。やはり辞書は眺めてみるものである。
関連記事
コメント
トラックバック
トラックバック URL
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

tempus fugit

Author:tempus fugit
●こちらの更新は停止しました。http://eigo-kobako.blog.so-net.ne.jp/ で続行しています●
-----------------------
「光陰矢の如し」を意味するラテン語由来の言葉が tempus fugit です。
学習・趣味・仕事で英語に触れていつの間にか三十数年。英検1級とTOEIC900点超を取得した今も上級者への道は遠いですが、これまで出会った印象深い単語や表現について書いていきます。

カテゴリ
さくいん代わりのタグ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ページナビ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。