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「たまご頭」とは何か (egghead)

このところ取り上げているアメリカの政治家アドレイ・スティーブンソンは "too smart to be President" などといわれていたようで、egghead というあだ名がつけられていた。「はげ頭の人」のほか「知識人」「インテリ」を指す単語である。彼の頭は、外見も中身もまさにこの2つの特徴を兼ね備えていたということか。
- (informal) (often derogatory) a person who is highly academic or studious; an intellectual
< by analogy with a bald head
(New Oxford American Dictionary)

- an intellectual or bookish person (informal)
[Early 20th century. < the idea that a high forehead indicates brains]
(Encarta World English Dictionary)
スティーブンソンに言及している辞書もある。Online Etymology Dictionary にはこんな説明があるが、先の Encarta の記述とあわせると、Merriam-Webster's Online Dictionary が "Date: 1952" としているのは誤りというべきか。
1907, "bald person," from egg (n.) + head. Sense of "intellectual" is attested from 1918, among Chicago newspapermen; popularized by U.S. syndicated columnist Stewart Alsop in 1952 in ref. to Adlai Stevenson's presidential campaign.
ただこの説明は、スティーブンソン本人が egghead と呼ばれたのでこの単語が広まったとは書いていない。「リーダーズ英和辞典」にも、
1952年禿頭のAdlai Stevensonが米国大統領候補に立った時に支持したインテリがこう呼ばれて一般化
とある。単語の意味と禿頭と支持者とがどう関係しあうのか、いまひとつすっきりしない記述だが、少なくとも本人ではなく支持者の方を指していたということになろう。 次に Wikipedia を見たら、Dictionary of American Slang の引用として、
"[p]op. during presidential campaign of 1952 when the supporters of Adlai Stevenson, Democratic candidate, were called eggheads. Thus orig. the term carried the connotation of 'politically minded' and 'liberal'; today its application is more general. May have originated in ref. to the high forehead of Mr. Stevenson or of the pop. image of an academician".
( http://en.wikipedia.org/wiki/Egghead )
とあった。やはり支持者がこう呼ばれたということになるが、一方でスティーブンソン本人が念頭に置かれていた可能性もあるということだろうか。 いずれにせよ、egghead といえばスティーブンソン、と両者が強いつながりを持ってイメージされていることは確かだろう。ただ彼は、「インテリ」とはいっても象牙の塔に引きこもる寡黙な学者タイプではなかったはずで(であれば政治家など続けていられまい)、あだ名もジョークのネタにしている。次の言葉は、マルクスとエンゲルス「共産党宣言」の "Workers of the world, unite!" をもじったものであろう。
Stevenson himself made fun of his "egghead" nickname; in one speech he joked "eggheads of the world unite, you have nothing to lose but your yolks!"
( http://en.wikipedia.org/wiki/Adlai_Stevenson )
もうひとつ、1965年に彼が亡くなった時の TIME 誌の記事には、こんな言葉が紹介されている。こちらはラテン語というところがやはり凄い。
He was a man of rare humor, often expressed in self-deprecating terms. Responding to criticism that he was too intellectual, that he talked over the heads of the voters, he tossed out a Latinism: Via ovum cranium difficilis est (The way of the egghead is hard).
( http://www.time.com/time/printout/0,8816,841890,00.html )
スティーブンソンの死からすでに数十年、Wikipedia の以下の記述が正しいとすると、最近はオバマの大統領選挙で使われたものの、あまり目にすることはなくなった単語のようだ。
It was used by Clinton advisor Paul Begala in the 2008 presidential campaign to describe Senator Barack Obama's supporters when he said, "Obama can't win with just the eggheads and African-Americans."

The term is rarely used, having been replaced in U.S. politics by other anti-intellectual epithets and socially by terms such as elitist, nerd and geek.
なお、ここに出てくる nerd geek は「おたく」ということだが、これに類する英語表現について以前取り上げたことがあるので、参考までに紹介しておきたい。 参考:「鉄ちゃん」は英語で何という? 「おたく」と otaku の英語  「おたく」の英単語をもうひとつ (anorak)
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「光陰矢の如し」を意味するラテン語由来の言葉が tempus fugit です。
学習・趣味・仕事で英語に触れていつの間にか三十数年。英検1級とTOEIC900点超を取得した今も上級者への道は遠いですが、これまで出会った印象深い単語や表現について書いていきます。

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