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「オバマ演説」の本や記事をめぐる雑感

「オバマ就任演説はなぜつまらなかったのか」という見出しが週刊誌の最新号に掲げられていた。私も「派手さに欠ける演説と感じた」と先日書いたが、同じような印象を持った人が結構多かったということだろうか。

そこで、その「週刊朝日」を手にしてページを開くと、記事本編のタイトルはまったく違って「オバマ大統領に学ぶ心をつかむトーク術」というタイトルになっている。うーむ、やはり(?)週刊誌、わざと否定的な見出しを書いて目を引く手法だろうか。

記事は、オバマの就任演説は期待はずれだったという声があったという現地の声を伝えたあと、「格式を重んじる就任演説に "Yes, we can" の再現を望むのは筋違い」という、オバマ・マニアを自認する日本人学者の見方を紹介している。続けて、「オバマのスピーチテクニック」について、別の専門家の分析を交えて説明している。

もしかしたら編集部は「あの勝利演説のような、印象に残る就任演説になるに違いない」と予想して、文字通り「心をつかむトーク術を学べ!」といった記事にする予定だったのかもしれない。ところがふたを開けてみたら、そこまでの演説ではなかった。とはいえ、まともに「なぜつまらなかったのか」という分析をしても読者は乗ってこないだろう。そこで、準備していた内容を盛り込んで、「だけどやっぱりオバマは凄い」という記事に仕立てたのではないだろうか。もちろん、これは私のまったくの想像である。

そうした意地悪な見方はともかく、記事の中でスピーチの専門家は、オバマのテクニックとして、「I でなく we で語りかける」「同じフレーズを繰り返す」「対照的な言葉で印象づける」「具体的な体験や風景で引き込む」の4点を指摘している。

また、すでに就任する前から出版されているいくつかの「オバマ演説集」を私も立ち読みしたが、やはり「オバマのスピーチの技法」についてページを割いているものがある。また去年、大統領選挙の投票前には、あるテレビ局がオバマ演説の特徴を説明する番組を放送していたのを見た。

こうした分析の内容は確かにその通りなのだろうが、何となく物足りなく感じた。そうしたテクニックは、どれだけ目新しいものなのだろうか。私はスピーチやパブリックスピーキングに詳しいわけではないが、何もオバマに限ったものではなく、他の名演説にも見られるものであり、以前から知られている技法ではないかと思う。ある演説が評価されたとしたら、それはそうしたテクニックだけでは説明できないような気がする。

そこで、こうした本や雑誌には、もう少し突っ込んだ分析を望みたくなる。そうした点で、オバマ演説について目にした中で最も参考になったのは、"COURRiER Japon" という雑誌の2月号である。「勝利宣言」のDVDが付録としてついていて、本誌に解説がある。

COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2009年 02月号 [雑誌]

COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2009年 02月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/01/10
  • メディア: 雑誌


解説では最初にやはり「オバマのテクニック」に触れているが、ページをめくると、パラグラフごとにていねいな説明がつけられた演説本文がある。テクニックが実際にどう使われているかという説明のほか、韻の使われ方、さらにスピーチのその部分が伝えようとしているメッセージや文化的な背景などについて触れている。

スピーチやインタビューの音声に注釈をつけた英語の本や雑誌は多い。しかし、単語・表現の説明にとどまっているものが多いのではないか。もちろんそれも大切だが、より深い理解をめざすために、単語の意味を知っただけではとらえることのできない情報、辞書を引いただけではわからない要素に踏み込んで欲しい。

その点で、この雑誌の記事は、私にとってはこうあってほしいという解説のひとつの形といえるもので、読み応えがあった。せっかくDVDがついているのだから、演説の視覚・音声面での特徴も掘り下げてくれたら、なおよかったと思う。

ところでこの雑誌、DVDと力の入った解説をつけてオバマ演説を取り上げながら、第1の特集ではなく、表紙の見出しも小さめだ。ちょっと不思議でもったいない気もするが、オバマ人気にはしゃいでいるわけではない、という姿勢を見せたいのであろうか。

今回はとりとめのない内容となったが、オバマの就任演説についての本も早くも発売されるという。英語学習でのオバマ熱は今しばらくは続きそうである。

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「光陰矢の如し」を意味するラテン語由来の言葉が tempus fugit です。
学習・趣味・仕事で英語に触れていつの間にか三十数年。英検1級とTOEIC900点超を取得した今も上級者への道は遠いですが、これまで出会った印象深い単語や表現について書いていきます。

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