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オバマ宣誓の「とちり」

前回に続いて、オバマ新大統領の就任式について。今回の宣誓では、連邦最高裁長官が決められた文言の語順を誤り、それを復唱するオバマも言葉に詰まるひと幕があった。

私も中継を見ていたが、宣誓の最初のところでオバマがやや勇み足気味となり、John Roberts 長官と息が合わなかった。さすがのオバマも緊張していたのだろうか。

これに影響されたのかどうかはわからないが、続けて最高裁長官が、"...that I will faithfully execute the office of President of the United States" と言うべきところを "...that I will execute the office of the President to the United States faithfully" と誤って述べ、オバマ氏もどう応じるべきか戸惑ったのだろう、すぐには言葉が続かなかった。

CNN では、軽いタッチのリポートを得意としている Jeanne Moos 記者が、さっそくこの「とちり」を取り上げていた。

私は近年のアメリカ大統領の就任式は毎回見てきたし、持っている「大統領就任演説集」のCDセットは、各大統領の宣誓の実音も収録している。そんなこともあってか、その文言は外国人である私も暗誦できる。それなのに、と言うつもりはもちろんないが、宣誓を司る最高裁長官が間違えるのは珍しいことではないだろうか。

そして就任式の翌日に伝えられたのは、なんとオバマ大統領と最高裁長官が宣誓をやり直したというニュースであった。

- "We believe that the oath of office was administered effectively and that the president was sworn in appropriately yesterday," White House counsel Greg Craig said Wednesday in a written statement.

"But the oath appears in the Constitution itself. And out of an abundance of caution, because there was one word out of sequence, Chief Justice Roberts administered the oath a second time," the statement read.

(http://edition.cnn.com/2009/POLITICS/01/21/obama.oath/index.html?iref=mpstoryview)

ということだそうだが、これまた珍しいのではないか。

ここにある out of an abundance of caution は、「慎重にも慎重を期して」というようなニュアンスかと思うが、検索するとそれなりの数がヒットする。今回の宣誓に関連するものが目立つが、それ以外の例もあり、何かの決まった言い回しだろうか、ご存知の方がいらしたら教えていただければ幸いである。

さて、大統領の宣誓は、合衆国憲法に文言が定められている。Article II, Section 1 に、

Before he enter on the execution of his office, he shall take the following oath or affirmation: "I do solemnly swear (or affirm) that I will faithfully execute the office of President of the United States, and will to the best of my ability, preserve, protect, and defend the Constitution of the United States."

とある。ちなみに、在日アメリカ大使館のサイトでは、

大統領はその職務の遂行を開始する前に、次のような宣誓あるいは確約をしなければならない。「私は合衆国大統領の職務を忠実に遂行し、全力を尽して合衆国憲法を維持、保護、擁護することを厳粛に誓う(あるいは確約する)」


と訳されている。この文言に続けてどの新大統領も述べる "So help me God." は憲法には書かれていないので、慣例なのだろう。

今回の「とちり」をめぐっては、もう少し書きたいことがあるのだが、長くなるので次回以降に続けたい。

[関連]
派手さはなかったオバマ就任演説

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「光陰矢の如し」を意味するラテン語由来の言葉が tempus fugit です。
学習・趣味・仕事で英語に触れていつの間にか三十数年。英検1級とTOEIC900点超を取得した今も上級者への道は遠いですが、これまで出会った印象深い単語や表現について書いていきます。

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