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シャングリラ(「桃源郷」その3)

「理想郷」を表す単語について続ける。Shangri-La (または Shangri-la) を知ったのはその昔の学生時代、松任谷由実の歌によってだった。その後、外国のホテルの名前としてもお目にかかった。なんとなくエキゾチックな響きがあるが、由来を知れば頷けるものがある。
- an imaginary distant beautiful place, where everything is pleasant and you can get everything you want:
New York is a shopper's Shangri-La.

- 1. an imaginary paradise on earth, esp. a remote and exotic utopia.
2. a faraway haven or hideaway of idyllic beauty and tranquility.

- ORIGIN named after a Tibetan utopia in James Hilton's Lost Horizon (1933), from Shangri (an invented name) + Tibetan la ‘mountain pass’.
ヒルトンといえば、はるか昔、中学生の時に「チップス先生さようなら」を読んだことがあるだけだ。老教師が人生を回想するという内容は、当時の私には早すぎた。背伸びをしたい年齢ではあったが、やはり読むのに一定の年齢に達しているほうが好ましい作品もあるということか。 さて Shangri-la の語源については、Wikipedia にさらに詳しい記述があった。サイトに出てくる3つのチベット文字がここでは表記できないので、X, Y, Z として引用する。
The phrase "Shangri-La" most probably comes from the Tibetan X,"Shang - a district of Tsang, north of Tashilhunpo" + Y "Mountain" = "Shang Mountain" + Z, Mountain Pass, which suggests that the area is accessed to, or is named by, "Shang Mountain Pass". However, it may be that Hilton had heard of Shambhala - the Tibetan equivalent of Shangri-La, but could not remember its name. (http://en.wikipedia.org/wiki/Shangri-La)
Wikipedia には、このほか "Shangri-La in popular culture" という項目があって、この単語が幅広く使われていることがわかる。 http://en.wikipedia.org/wiki/Shangri-La_in_popular_culture ところで、惜しくも絶版になっている「岩波英和辞典」もこの単語を収録しているが、面白い記述があった。「架空理想郷(J.Hilton の小説 Lost Horizon 中の理想郷から)」という最初の定義はいいとして、続いて、
(米空軍の)秘密爆撃基地;(米軍隊俗)便所
という説明があったのだ。 この辞書は、以前書いたように基礎的な語義を歴史的な観点から記述していることに特色があり、そもそも口語や俗語はあまり収録していないというイメージを持っている。そこにこうした記述を見つけたので、ちょっと驚いてしまった。 手元にある他の辞書を見たが、こうした意味は載っていなかった。「岩波英和辞典」は1958年に出ていることを考えれば、第2次大戦や朝鮮戦争の頃には使われていて、その後廃れたのではないかと想像するが、実際のところはどうなのだろうか。 「秘密爆撃機地」という意味の由来になったのではないかと思われるのは、Wikipedia に載っている次の挿話である。
In that April (1942年), United States bombers secretly launched from the aircraft carrier Hornet bombed Tokyo in a daring raid led by Colonel "Jimmy" Doolittle. Since Tokyo was far out of range of any American bomber base at the time, there was intense speculation as to where the bombers had come from. President Roosevelt facetiously told a press conference that the bombers had flown from Shangri-La.
さて冒頭に書いたように、この言葉は松任谷由実の歌に出てくるが、そういえば、ユーミンは自分のツアーを「シャングリラ」と名づけてもいた。 歌の方はすぐには思い出せなかったので、家のCD棚を引っかき回したら "No Side" というアルバムに収録されている「SHANGRILAをめざせ」という曲であることがわかった。歌詞には「Lost Horizon」という言葉も出てきて、この単語の由来をふまえているということだろうか。ともあれ、久しぶりにこの "No Side" を聴き返してみて、二十数年前の自分を思い返し、しばし追想気分に浸った。
NO SIDE

NO SIDE

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 1999/02/24
  • メディア: CD
参考:「岩波英和辞典」の思い出 固有名詞にちなむ表現
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tempus fugit

Author:tempus fugit
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「光陰矢の如し」を意味するラテン語由来の言葉が tempus fugit です。
学習・趣味・仕事で英語に触れていつの間にか三十数年。英検1級とTOEIC900点超を取得した今も上級者への道は遠いですが、これまで出会った印象深い単語や表現について書いていきます。

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