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Don't shoot the messenger.

前回、「シューテム・アップ」 Shoot 'Em Up という映画のタイトルについて書いたが、shoot のつながりでひとつ表現を取り上げたい。 shoot the messenger を載せている辞書とそうでない辞書があるのは、比較的新しい表現ということだろうか。また、よくありそうな状況に使われるものだが、相当する日本語の決まり文句があるだろうのか、どうも頭に浮かばない。
まずは、私の学習ノートにメモしてある例から。
- Kay figured Joseph had been sent by Rice, and there was nothing to be gained by shooting the messenger. He was amazed at how sensitive she was.

- As a consequence, General Franks threatened to fire this commander. Instead of learning the lessons of the war and adapting, he wanted to shoot the messenger.
どちらも前後を省いてあり文脈の手がかりがないので、これだけではわからないかもしれないが、「良くない情報を持ってきた人を責める」といった意味である。 私も職場で、ただ情報を伝えただけなのにあたかも私自身に咎があるかのように上司に腹を立てられると、何と理不尽なものよと思う。使い走りを怒鳴ったところで事態がどうなるものでもないが、かくいう私も、まずい話を知らせてきた後輩に声を荒げてしまったことが何度もある。そのたびに、人間ができていないなと反省する。 さて、私の持っている電子辞書にある2つの英和辞典のうち、この表現を載せているのは片方だけ、また「新編英和活用大辞典」に記載が見当たらなかったのがちょっと意外だった。ネットの辞書もすべてに記載があるわけではなかったが、以下、英語による説明を抜き書きしてみよう。
- to blame or punish the person who tells you about something bad that has happened instead of the person who is responsible for it.
And now for tomorrow's weather - it's going to be cold, wet and stormy, but don't shoot the messenger!

- "Shooting the messenger" is a metaphoric phrase used to describe the act of lashing out at the (blameless) bearer of bad news.

- to blame a problem on whoever reported it; to hold somebody accountable a problem because he/she brought attention to it.
I know you won't like this news, but please don't shoot the messenger.

- Don't shoot the messenger.
said to warn someone not to be angry with the person who tells them something bad
「新しい表現だろうか」と冒頭に書いたが、Wikipedia にあるこの表現の説明を読んだら、
The advice "Don't shoot the messenger" was first expressed by Shakespeare in Henry IV, part 2 (1598) and in Antony and Cleopatra (1606-07). Prior to that, a related sentiment was expressed in Antigone by Sophocles as "No one loves the messenger who brings bad news." ( http://en.wikipedia.org/wiki/Shoot_the_messenger )
とあった。これが本当なら、新しいどころか、えらく歴史のある表現ということになる。 なお Wikipedia には類似表現として、"Killing the messenger," "Attacking the messenger," "Blaming the bearer of bad tidings," また "Don't shoot the piano player; he's doing the best he can." さらに参照としておなじみの scapegoat、さらにラテン語の ad hominem という単語があげられていた。 アメリカの西部開拓時代、酒場には客同士のケンカのとばっちりが及ばないようにと、「ピアニストを撃たないで」という貼り紙があったそうだが、上の "Don't shoot the piano player..." はこれと関係があるのだろうか。余談だがエルトン・ジョン Elton John に "Don't Shoot Me, I'm Only the Piano Player" という長いタイトルのアルバムがあるが、邦題は「ピアニストを撃つな」となっている。
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私がペーパーバックを読むことが出来るようになったのは、偏に「快読100万語!ペーパーバックへの道」のおかげだ。この本で分からない単語は飛ばしながら読む、というラクチンな読書法を知ったからなのだ。
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Author:tempus fugit
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「光陰矢の如し」を意味するラテン語由来の言葉が tempus fugit です。
学習・趣味・仕事で英語に触れていつの間にか三十数年。英検1級とTOEIC900点超を取得した今も上級者への道は遠いですが、これまで出会った印象深い単語や表現について書いていきます。

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