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カッコのつけ方を考える

日本語の文章を読んだり書いたりしていて、時おりカッコの使い方が気になることがある。英語の文でも挿入や補足などの際にカッコが使われることがあるが、それとの比較で、よけいに「これでいいのかな?」と思うのかもしれない。
この問題を取り上げようと思ったのは、いま読んでいる本に気になる例がいくつも出てきたからだが、内容とは直接関係ないことなので、そのまま引用するのは著者に失礼かもしれない。そこで、カッコの使われ方はそのままに、原文の言葉を別のものに変えて紹介してみよう。
- この言葉を述べたのは、大カトー(同名の曾孫と区別するため「大」がつけられる)である

- これがズワイガニ(山陰地方では松葉ガニという)である

- この時代には農奴制(農民は領主のもとで隷属状態に置かれた)が採用され
カッコに続く部分とのつながりが、どうもよろしくない。このように、流れを自然に追うことができない形でカッコが使われていると、どうも落ち着かなくなる。 今回の本では、はっきりした形で何度も出てきたので目についたのだが、こうした文は、結構あちこちで見かけるように思う。プロの文筆家や学者先生が書いた書物でも目にするということは、出版社の編集者も直さなかったわけである。 こうしたカッコの使い方が誤りとまでいえるかどうか、日本語が専門ではない私にはわからない。「文章読本」のたぐいでは指摘されていることなのかもしれないが、少なくとも私は学校でカッコの使い方を教えられた記憶はないし、やはり意外に注意が払われていない問題のようにも感じる。かくいう私自身、注意していないとこうした文を書いてしまう。 英語の文章は、ダッシュはもちろん、カッコを使う場合も、基本的にその前後と違和感なくつながるように書かれるという感じを持っている(例外はあるかもしれない)。 素人考えだが、英語は語順によって意味が変わったり不明確になったりするが、日本語は膠着語だからだろうか、思いつくまま、いわば漫談風に話を進める余地があり、それがカッコを使った挿入にもあらわれているのでは、とも思う。 いずれにせよ、カッコの部分を前後とつながるように書くことはそう難しくはないはずだ。
- この言葉を述べたのは、大カトーである(同名の曾孫と区別するため「大」がつけられる)。

- これがズワイガニ(山陰地方では松葉ガニ)である。
- これがズワイガニである(山陰地方では松葉ガニという)。

- この時代には(農民を領主のもとで隷属状態に置く)農奴制が採用され、
- この時代には農奴制が採用されたため、農民は領主のもとで隷属状態に置かれ、
うまいかどうかは別として、例えばこんな風に書けば、少しは流れがよくなるのではないか。 ついでなので、カッコを表す英単語をメモしておこう。英米で違いもあるようなので、詳しくは辞書で確かめていただきたいが、普通の丸カッコは、parenthesis (複数 parentheses) あるいは round bracket で、左側の ( が open parenthesis、右側の ) は close parentesis と呼ばれる。 bracket そのまま、あるいは square bracket は角カッコ [ ] を指す。 山カッコ < > は angle bracket だが、{ } になると単語が異なり、brace あるいは accolade となる。
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tempus fugit

Author:tempus fugit
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「光陰矢の如し」を意味するラテン語由来の言葉が tempus fugit です。
学習・趣味・仕事で英語に触れていつの間にか三十数年。英検1級とTOEIC900点超を取得した今も上級者への道は遠いですが、これまで出会った印象深い単語や表現について書いていきます。

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