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「余白」「欄外」 margin

前回、「白地図」に blank を使う例をジュンパ・ラヒリの短編から引いたが、 「白」つながりで、今回は「余白」について。同じ作家の「停電の夜に」という作品では、margin が次のように使われている。

The first time I was alone in your apartment, I looked in your address book to see if you'd written me in. I think we'd known each other two weeks.
(中略)
I wanted to know if you'd promoted me from the margins of your newspaper.
(Jhumpa Lahiri: A Temporary Matter)

ふとしたきっかけで妻が夫にまだ話したことのない過去を語ることになり、当時交際中だった夫のアドレス帳を盗み見て、自分が載っているか確かめていたと告白する場面である。

この the margins of your newspaper は、新聞紙の「余白」「欄外」を指す。

margin には「縁、端」「限界」「ぎりぎりの線」「差」「利益」「利ざや」などの意味もある。

前回の blank は「何も書かれていない」「記入していない」「空の」ということだとしたら、margin のニュアンスは「全体の中で、何か実態のあるものとそうでないものの間の部分」を指す、というようにとらえればいいように思える。

紙全体のうち、字が書かれた部分のまわりにあるので「欄外」、全体の売り上げから経費を引いた実際の儲けの分なので「利益」、というわけだ。

引用した部分の「私を新聞の余白から格上げしたかどうか知りたかった」とは、備忘のため新聞の欄外部分にちょこっとメモしておく程度から、アドレス帳にちゃんと載せられる存在になったということだろう。邦訳を見たら、「その隙に、自分が新聞紙の余白にメモされる身の上を脱したかどうか知りたくなったの」となっていた。

ついでに、marginalize という動詞は、比喩的に「周辺部に押しやる」ということから、「主流から外す」「重視しない」「過小評価する」ということになる。

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tempus fugit

Author:tempus fugit
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「光陰矢の如し」を意味するラテン語由来の言葉が tempus fugit です。
学習・趣味・仕事で英語に触れていつの間にか三十数年。英検1級とTOEIC900点超を取得した今も上級者への道は遠いですが、これまで出会った印象深い単語や表現について書いていきます。

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