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「思う」についてさらに思ったこと

前回書いた「〜と思う」について、もう少しとりとめもないことを書くことにする。その昔、英会話のテキストの日本語訳を読んでいて、特に直訳がすぎるわけではないのに、どうも不自然だなと感じたことがあった。少しして、文の最後がすべて言い切り調になっていて、「思う」の類の言葉がないことに気づいた。
もちろん状況によるのだが、少しかたい内容のダイアログだと、こうした訳では、まるでお互いに報告か演説をしあっているような感じにもなる。日本語ではそんな調子で会話を続けることはあまりないはずだ。 逆にいうと、英語は日本語のような感覚で "I think (that)" を文頭につけるわけではなさそうだ、ということになる。日本語の習慣や発想に影響されているのか、事実について語る際にも "I think" と始める人がいるが、たいていの場合、不要ではないだろうか(似たような特徴としては、"Maybe" で話を始めがち、という例もあげられそうだ)。 この逆もある。以前、開発途上国に出張に行った時、伝聞や自分の個人的見解であっても、さも確定した事実のような言い方をする現地の人がしばしばいて困ったことがある。日常会話ならかまわないが、仕事ではしっかり確かめないと、あとでとんでもないことになることもあるのだ。 その人たちが母語でもそういう話し方をする傾向があるのかどうかはわからないが、いずれにせよ、少なくとも彼らの英語を聞いている限り、伝聞だからぼかした言い方をしよう、とはならないようで、日本人とは傾向が逆なのを困りつつも面白く感じた。「〜と思う」をつける方がまだ誤解が少ないのでは、と日本人を自己弁護したくもなったりもした。 しかしそんな言葉遣いが、時に「日本人は不可解だ、優柔不断だ」といった印象を外国の人に与えているのだとしたら残念にも思う。単なる言葉の流暢さ以外の要素も絡んでくるところに、異なる文化とのつきあいの難しさがあるのだろう。
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tempus fugit

Author:tempus fugit
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「光陰矢の如し」を意味するラテン語由来の言葉が tempus fugit です。
学習・趣味・仕事で英語に触れていつの間にか三十数年。英検1級とTOEIC900点超を取得した今も上級者への道は遠いですが、これまで出会った印象深い単語や表現について書いていきます。

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