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relative は「親類」か?

最近、北朝鮮に拉致された日本人の家族会がアメリカを訪問した。これに関連して、relative という単語について書いてみたい。familyを「家族」、relativeは「親類」と覚えた人は多いだろうし、英和辞典にもそう書かれている。果たしてそれでいいのだろうか。
ふつう「親類」という場合、「家族」に比べるとより距離があり、より広い範囲の人(「おじさん・おばさん」「いとこ」など)を指して使うものではないかと思うが、どうだろうか。 拉致被害者の家族会について、異なる海外メディアの記事から、一部を引用してみよう。
- Relatives of Japanese citizens abducted by North Korea decades ago urged the United States on Thursday to keep the communist state on a U.S. terrorism blacklist until the kidnapping cases are solved.
Visiting Washington on the eve of talks between President George W. Bush and Japanese Prime Minister Yasuo Fukuda, the abductees' family members and Japanese lawmakers said a premature U.S. move would harm bilateral ties.

- They had hoped the visitors would shed light on the circumstances of the deaths, amid suspicions that their relatives may still be alive, or died through foul play. "They kept saying they didn't know, they didn't know," said Shigeo Iizuka, the brother of Yaeko Taguchi, who North Korea says died in a traffic accident.
また先日の日米首脳会談の声明をホワイトハウスのサイトで読んだら、ブッシュ大統領が横田めぐみさんの母親と面会したことに触れていた。次の文は、去年大統領が早紀江さん(と息子さん)に会った時の、アメリカのあるメディアの記事からである。
"It is hard to believe that a country would foster abduction," Bush said after a meeting with relatives of Japanese abducted by North Korea.
いずれの文でも、relative が親子や兄弟について使われている。 relative の定義を英英辞典で見てみよう。
- member of family: a member of the same family by birth, marriage, or adoption
- someone in the same family; someone connected by blood, marriage, or adoption
- one related by kinship, common origin, or marriage
「family の一員・構成員」というそのものずばりの説明もある。「親類」に限らず、「家族」にも relative が使えるということになる。 次に、「親類」の定義を国語辞典などで見てみよう。
- 血筋や結婚など婚姻などでつながった人のうち、自分の家族以外の人びと
- おじ・おば、いとこやおい・めいなどの血縁関係や婚姻関係でつながりのある人で、別の世帯に属する人
やはり、私が冒頭に書いたような意味で使われ、太字にした部分からわかるように、どうやら relative と完全な同義ではないのは間違いないようだ。 「親類」に似た言葉に「親族」がある。relative の訳語にもあてられているが、調べてみると「親族」も「親類」とは同義ではなかった。「親族」には配偶者や親子も含まれるのだ。であれば、こちらは relative の訳として間違いはいえないことになる。 こうしたことを踏まえて、書店に並んでいた英和辞典の relative の項を見比べてみたら、次のような違いがあった。なかなか面白いと思う。 1.「親類」「親族」「親戚」「身内」と、関係ありそうな訳語を並べた(だけの)もの (これが一番多かった) 2.「親類」とその同義といえる「親戚」しか書いていない辞書 (不適切な記述ではないか) 3.親・子・兄弟について使えることをしっかりと説明しているもの (わずかだった) 4.「親族」「身内」だけを載せ、家族や肉親について使えることまでは明記していない辞書 (違いをふまえて意図的に「親類」を避けたのかどうかはわからない) 英和辞典の多くは本国の辞書も参考にして編まれていると思うが、複数の英英辞典が relative の定義にはっきりと family を使っているのに、「家族」をあげている辞書がごく少数というのは何とも不思議である。 いずれにせよ、「relative = 親類」と1対1対応のように覚えるのは、unlearn した方がいいと私は思っているのだが、とんでもない思い違いをしているのだったら、ご指摘いただければ幸いである。
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tempus fugit

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「光陰矢の如し」を意味するラテン語由来の言葉が tempus fugit です。
学習・趣味・仕事で英語に触れていつの間にか三十数年。英検1級とTOEIC900点超を取得した今も上級者への道は遠いですが、これまで出会った印象深い単語や表現について書いていきます。

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