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首相の臨時代理を置かなくてもいいのだろうか

安倍総理が入院したと聞いた時、誰か代理をつとめるのだろうか、そうだとしたらやはり官房長官だろうか、などと考えた。その後、与謝野官房長官が「今回は臨時代理を置かない」と述べた、という記事を読んだ。理由は「総理に事故があった時や欠けた時」という規定に今回は当てはまらず、病院が近く連絡する方法はいくらでもあるから、ということだそうだ。しかし、本当にそれでいいのだろうか。
安倍総理の入院中に閣議の代わりとなる閣僚懇談会で決まった案件は、総理が病院で書類に署名することで処理できるのだそうだ。しかし、天変地異や安全保障上の問題が、いつ何どき起きるかわからない。書類を病院に持っていって決済してもらうような単純な案件とはわけが違う。 緊急事態が起きて急な判断や決断が必要になった時、官邸など情報が集まる場所にトップが来ることができない、というのはまずいのではないか。そもそも、故・小渕首相のような重篤な病状ではないとはいえ、また短期間とはいえ、入院が必要ということは、体力と気力が十分ではないということだ。どれだけ的確な判断ができるのか不安が残る。果たして今回の状況は「事故にあった時」には該当しないのだろうか。 ちょっと調べてみたら、内閣は発足時に「首相臨時代理」の順位を決めることになっていて、現内閣では、(1)与謝野官房長官(2)高村防衛相(3)鳩山法相(4)町村外相(5)伊吹文科相、となっている。では今回、代理を置かないことは、どのように決まったのだろうか。 臨時代理を置かないことを伝える記事を読むと、この決定は、総理の入院を受けてすぐに下されたものではないようである。ということは、安倍総理は、少なくとも入院が決まった時点では、代理についての決定や指示を出していなかった可能性もありそうだ。総理の了承なしに官房長官だけで決めたとは思えないから、しばらくしてから、総理を含む関係者が連絡を取り合ったということだろうか。 私の想像なので間違っているかもしれないが、安倍総理は、一時的にせよ官邸を不在にするにあたって、その職務と権限の所在をどうすべきかを考えていなかった、ということもありうるように思える。仮にそうだとしたら、臨時代理を置かないという決定自体とあわせて、これまた問題はないといえるのだろうか。 今回のことで連想したのは、私が大学生の時に起きた、アメリカのレーガン大統領の狙撃事件である。大統領が狙撃された時、ブッシュ副大統領は遠地にいてホワイトハウスに不在だったが、ヘイグ Alexander Haig 国務長官が、「現在、決定権を持っているのは私だ」というようなことを言って物議をかもしたのだった。大統領が職務不能になった時の継承順位では、国務長官は副大統領から数えて4番目でしかない。 ネットで探してみたら、ヘイグ国務長官は、
“Constitutionally, gentlemen, you have the president, the vice president and the secretary of state, in that order, and should the president decide he wants to transfer the helm to the vice president, he will do so. As for now, I'm in control here, in the White House, pending the return of the vice president and in close touch with him. If something came up, I would check with him, of course.”
といったそうだ。確かにカン違いはしているようだが、発言がことさら不興を買ったのは、ヘイグが以前から権力志向が強い人物と見られていたこともあったと記憶している。彼の真の意図はどうあれ、アメリカではともかく最高意志決定者の不在を招かないようにするメカニズムが働くものなのだな、と妙な感心をした記憶がある。 日本でも、緊急時の権力の所在をもっと明確にしておくことが、危機管理のうえから必要なのではないだろうか。体調を崩した総理大臣の一時的な入院は、核を持つ超大国の大統領の狙撃事件とは比較できないだろうが、さりとて、一般組織の部門の長が休むのと同じように対処されるのも困る。 ついでだが、アメリカでは大統領権限の継承順位は、上から (1) Vice President (2) Speaker of the House of Representatives (3) President pro tempore of the Senate (4) Secretary of State (5) Secretary of the Treasury で、以下、18位まで法律で決められている。日本の首相臨時代理は、アメリカのように役職で固定された順位があるわけではなく、原則として第2位が内閣官房長官、それ以下は内閣の顔ぶれによってその都度決めるようだ。 それにしては、安倍氏本人についてのニュースがぱたりと途絶えた。後継総裁を含めて、今後の政局に影響力を持ち得ないことが明らかだからだろうが、哀れなものである。
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「光陰矢の如し」を意味するラテン語由来の言葉が tempus fugit です。
学習・趣味・仕事で英語に触れていつの間にか三十数年。英検1級とTOEIC900点超を取得した今も上級者への道は遠いですが、これまで出会った印象深い単語や表現について書いていきます。

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