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コヴェントリーにまつわる英語(その2)

劇画「ゴルゴ13」が最新のエピソードで「コヴェントリー空襲謀略説」を取り上げていることにちなんで、このイギリスの都市にまつわる英語について書いているが、前回あげた Wikipedia の "History of Coventry" には、次のような記述があった。
The devastation was so great that the word Koventrieren -- to "Coventrate" or devastate by aerial bombing -- entered the German and English languages. In response, the Royal Air Force intensified the carpet bombings against German towns.
( http://en.wikipedia.org/wiki/History_of_Coventry )
Wikipedia にはさらに、 "Coventry Blitz" という項目もあり、この中には次のように書かれている。
The raid destroyed or damaged about 60,000 buildings over hundreds of hectares in the center of Coventry and killed 568 civilians. The raid had reached such a new level of destruction that the Germans later used the term Coventriert when describing similar levels of destruction to other enemy towns.
( http://en.wikipedia.org/wiki/Coventry_Blitz )
つまり、コヴェントリー空爆によって、この都市に由来する単語が作られたということになる。 このうち英語の Coventrate は、手持ちの辞書で引いてみると載せているものは皆無だったが、唯一オンラインの Wiktionary に小文字の coventrate として記載があった。コヴェントリー空襲に由来すると説明した上で、"To devastate by subjecting to heavy bombing" と定義している。さらに References として OED 3nd edition 1989 をあげていた。 http://en.wiktionary.org/wiki/coventrate またネットでこの単語 (およびドイツ語の Koventrieren, Coventrieren) を検索すると、数は多くないが、実際にヒットがあった。ドイツ語はわからないが、英語の coventrate については、ざっと見たところ、1940年の空襲に絡めて書いているものばかりである。 仔細に調べなくてははっきりしたことはいえないが、コヴェントリーへの爆撃の文脈を離れてどれほど実際に使われているかと問われれば、今ひとつ存在感が感じられない、という印象を受けた単語だが、どうなのだろうか。 コヴェントリー空襲は、「チャーチルは知っていた」説とは関係なく、戦時下のイギリスを語る際にしばしば言及される出来事のようだ。この空襲では、長い歴史を持つ教会も破壊されたが、1962年に新しい聖堂が造られたのにあわせて、作曲家ベンジャミン・ブリテンが彼の代表作となる「戦争レクィエム」を書き、その聖堂で初演が行われた。旧聖堂は、無残な姿のまま保存され、戦争の悲惨さを今も訴えているという。いつか訪れてみたい場所だ。
ブリテン:戦争レクイエム

ブリテン:戦争レクイエム

  • アーティスト: ロンドン交響楽団,ブリテン,ブリテン(ベンジャミン),メロス・アンサンブル,プレストン(サイモン)
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2008/10/08
  • メディア: CD
参考:固有名詞にちなむ表現
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tempus fugit

Author:tempus fugit
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「光陰矢の如し」を意味するラテン語由来の言葉が tempus fugit です。
学習・趣味・仕事で英語に触れていつの間にか三十数年。英検1級とTOEIC900点超を取得した今も上級者への道は遠いですが、これまで出会った印象深い単語や表現について書いていきます。

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