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deep six の本当の由来は何か

前回、sea change という表現は、シェイクスピアの「テンペスト」のセリフに出てくると書いたが、その一節にある "Full fathom five thy father lies" から連想した「数にちなむ表現」が deep six である。 fathom は、comprehend や understand という意味の動詞でもあるが、ここでは深さを示す単位として使われている。
measure of water depth: a unit of length equal to 1.83 m (6 ft), used mainly in nautical contexts for measuring the depth of water
由来についてオンラインの辞書は、Fathom originates from Old English fathm, "length of the outstretched arms." としているが、日本語の「尋(ひろ)」もこれと同じ発想で、ある国語辞典によれば、「両手を左右に伸ばしたときの指先から指先までの長さ。水深の場合は6尺、約1.816メートル」であるのが面白い。
それはともかく、この「6フィート」から頭に浮かんだのが deep six である。その意味は、
- burial or discarding at sea
- complete rejection or ruin
- disposal or rejection of something

(用例)
- gave all our plans the deep six
動詞の deep-six もある。
- throw from a boat
- get rid of; abandon; discard
- reject, negate, or ruin

(用例)
- legislators voting to deep-six a government program
- The team deep-sixed the manager's attempt to call Sunday practice.
しかしこの six は、どこから来たものなのだろうか。面白いことに、辞書によって異なる記述が載っている。ひとつは、例えば
American slang, a grave, referring to the conventional depth of a grave (six feet)
というものだが、一方で、
perhaps from the custom of burial at sea at a depth of six fathoms
という説明もあった。遺体を埋める深さが6フィートだったからなのか、水葬が6尋、つまり36フィートだったからなのか。同じ six だが、随分と違う。 どちらに分があるのか、さらにウェブで調べたら、こんな情報もあった。ちょっと長いが一部を引用すると、
While "six feet under" meaning "dead and buried" (from the standard grave depth of six feet) might seem the source of "deep six," it actually began as a nautical term.

In the days before sonar, soundings of the water's depth were taken by the "leadman" with a weighted line marked in fathoms (a unit equaling six feet). A leadman's cry of "six deep" or "by the deep six" meant six fathoms (36 feet), or quite a bit of water, beneath the keel.

Since something jettisoned into six fathoms of water was unlikely to ever be seen again, by the early 20th century "deep six" had come to mean "to get rid of" something, especially by putting it where it could never be found.

(http://www.word-detective.com/103001.html#deepsix)
ところが、Online Etymology Dictionary は、逆に航海についての用法があとに出てきた可能性もあるという見方のようだ。
"discard," 1940s, originally from nautical slang, perhaps from earlier underworld sense of "the grave" (1929), perhaps a reference to the usual grave depth of six feet.
「本当の由来は何か」と問いながら、これまで調べた限りでは、地中埋葬説が正しいのか、水葬説なのか、海にちなむものの水葬は直接関係ないのか、結論のようなものは得られなかった。それでも、単位が違うのにどの説も six という数字は揃っているのは、面白い偶然である。 由来はともかく、こうした表現やセリフがあるということは、何かが5、6尋くらいの水深へ沈むと、人は物理的にも感覚的にも、自分たちが住む世界とは異なる場所へ行ってしまったと捉えていたということなのだろう。
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「光陰矢の如し」を意味するラテン語由来の言葉が tempus fugit です。
学習・趣味・仕事で英語に触れていつの間にか三十数年。英検1級とTOEIC900点超を取得した今も上級者への道は遠いですが、これまで出会った印象深い単語や表現について書いていきます。

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