ホーム   »  スポンサー広告  »  スポンサーサイト   »  未分類  »  辞書にのっていない選挙の表現

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

辞書にのっていない選挙の表現

今度の参院選について、国内の世論調査をもとに海外メディアが伝えた記事を読むと、与党の形勢不利というトーンがより強く出ているように感じる。国内の記事だと、「態度未定の割合が多く、なお情勢の変化がありうる」というような説明が比較的はじめの方に出てくるが、英文だとポイントを絞って順番に並べていくので、印象が一層強まるのだろうか。 選挙など、ある分野で決まってお目にかかる単語は、出会った順にコツコツ身につけるより、まず単語集などでまとめて覚えてしまったほうが能率がいいと個人的には思うが、今回は、そういったリストになさそうなものを少し書いてみよう。
up for grabs という表現は、比較的新しい英和辞典にも、「容易に手に入って」「早い者勝ちで」「まったくの混乱状態で」「問題をはらんで」といった訳しか書かれていないが、選挙で争われる職や議席を示す時にも使われる。
- The LDP and the New Komeito need a combined total of 64 seats to keep their majority in the upper house, where half of the 242 seats are up for grabs.

- Three council seats and the mayoral post are up for grabs.
最初の文は、「定数の半数にあたる121議席をめぐって争われる」、あるいは「242議席の半数が改選される」というように訳せばよさそうだ。 at stake も似たような意味だが、これも英和辞典には、「賭けられて」「あやうくなって」という訳しかなかったのがちょっと不思議だ。
In the 2004 Senate races, over 50 percent of votes were cast for Democratic candidates, yet Republicans won 19 of the 34 seats at stake.
この表現は、「何が問題になっているか」「争点は何か」という時にも使える。
- What is at stake in this election?
- What's At Stake?--The Issues Behind Election 2002 (見出し)
- Key Issues at Stake in Today's Election  (同)
stake のように選挙を競馬や賭けになぞらえるのは洋の東西を問わないのかもしれないが、さらに戦争を引き合いにして、war chest (戦費)を「(選挙)活動資金」として使うこともある。この意味は辞書に載っている。日本語の「軍資金」とちょっと似ていて面白い。
- Hillary Clinton had the largest war chest after the first quarter of 2007, but Sen. Barack Obama raised more for the primary season.

- Hillary will have a war chest that will dwarf anything we have ever seen before.
余談だが、この dwarf は私にとって、実例を見るたびに感心する一方、自分からはとっさに出てこない、くやしい動詞だ。 さて世論調査といえば、「アナウンスメント効果」が問題になる。「判官びいき」は日本だけに限らないようで、ある候補が有利、という事前予測が出ると、「だったら別の候補に入れてやろう」という動きが出たり、あるいは逆に「じゃあその候補に入れよう」という勝ち馬に乗る動きが出たりして、有権者の投票行動に影響を与えかねないというものだ。前者を underdog effect, 後者を bandwagon effect という。
- Research all over the world suggests that while polls do create a `bandwagon effect,' they could also create an `underdog effect,' or produce a sympathy factor for the reported loser.

- There are two well-established polling effects in American history, the bandwagon effect by which voters want to go with the winner, and the underdog effect in which Americans love the candidate who is behind.

- ...it referred to a study which allegedly demonstrates that a public opinion poll may encourage voters to move toward a candidate with a stronger chance of winning (so-called "bandwagon effect"), or may add sympathy votes to the underdog (so-called "underdog effect"), thereby distorting the will of voters.
ちなみに announcement effect という見出し語をあげている英和辞典があったが、ネットを見ると、選挙予測について使われた例はそれほどないというのが印象だ。オンラインの英英辞典にも見当たらなかった。 選挙でますます鍵を握ることが増えている「浮動票」に代わって、最近は「無党派層」という言葉をよく耳にする。今や「○○党だから投票する」という時代ではなくなりつつあるということで、「支持政党なし」という態度に積極的な意味合いを見出してのものだろうか。英語でも、floating vote (voter), swing vote のほか、undecided あるいは unaffiliated (nonaffiliated) voter, nonpartisan voter などいろいろ言い方がある。 またも余談だが、国政選挙のたびに思い出すことがある。いつの選挙だったか具体的には忘れたが、開票日の特別番組で、議席を減らした某政党の幹部が、「投票率が高かったのがわざわいした」というようなコメントをしていた。つまり、より多くの有権者が投票所に足を運んだせいで、ライバル党に多くの票が流れ、自党が伸び悩んだというわけだ。 確かに投票率の高低で政党によって有利・不利が出てくるのが選挙の現実とはいえ、投票率が高いほど、理屈では有権者の総意、民意というものにより近づくはずだ。政治家の公の発言として、これほど有権者をばかにした言葉もあるだろうか、と怒りを感じた。 最近は、「疑惑を持たれていても、法律で義務づけられていないから領収書は出さない」、また「参院選は政権選択の場ではないから大敗しても責任を取る必要はない」といった言葉を聞く。政治家のこういった物言いは、果たして「美しい日本」を担うべき次の世代に対する範となりうるのだろうか。現政権が「国民の審判」とは位置づけていないという今度の選挙、いよいよ明日が投票日である。
関連記事
コメント
トラックバック
トラックバック URL
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

tempus fugit

Author:tempus fugit
●こちらの更新は停止しました。http://eigo-kobako.blog.so-net.ne.jp/ で続行しています●
-----------------------
「光陰矢の如し」を意味するラテン語由来の言葉が tempus fugit です。
学習・趣味・仕事で英語に触れていつの間にか三十数年。英検1級とTOEIC900点超を取得した今も上級者への道は遠いですが、これまで出会った印象深い単語や表現について書いていきます。

カテゴリ
さくいん代わりのタグ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ページナビ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。