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「お客様は神様です」

God にちなんだ表現を前回取りあげたが、「神様」の入った日本語の言い回しといえば、何と言っても三波春夫の「お客様は神様です」である。英語に "The customer is always right." という言葉があり、この日本語を訳にあてている説明を読んだことがある。 かたや観客、かたや顧客であり、三波春夫の言葉そのものと単純に同一視することはできないとも思うが、もののついでに、この英語表現について調べてみた。
The Phrase Finder というサイトは、この表現について The trading policy that states a company's keenness to be seen to put the customer first. ( http://www.phrases.org.uk/meanings/106700.html ) と説明したうえで、20世紀の初め頃に、アメリカのデパート経営者 Marshall Field か、アメリカ生まれながらイギリスでデパートを興した Harry Gordon Selfridge のいずれかが考え出したとみられる、と書いている。Selfridge は Field の元で働いたことがあるというので、一層どちらが最初に使い出したか決めかねるのかもしれない。 さらに同じ頃、Cesar Ritz という人が "Le client n'a jamais tort" という言葉を吐いたそうで、これは "The customer is never wrong." という意味であり、こちらも由来のひとつになっているかもしれないとのこと。この Ritz は、かの「リッツ」ホテルの創業者である。 Wikipedia には Harry Gordon Selfridge の項目があり、The Phrase Finder とほぼ同じようなことが書かれている。 http://en.wikipedia.org/wiki/Harry_Gordon_Selfridge ちなみに、同じ意味で "The customer is king." という表現もある。個人的には、"The customer is always right." の方が面白く感じる。 表現の由来とは関係ないが、ネットに "Is the Customer Always Right?" というタイトルの記事もあった。 http://www.qualitydigest.com/july97/html/qmanage.html さて、日本語は観客でも顧客でも「客」で済むので便利である。英語では、ちょっと考えても guest, customer, client, audience, spectator, passenger, さらには visitor とか crowd も「客」を指すのでややこしい。私もとっさに的確に使い分けができる自信はない。しっかり復習することにしよう。 こう書いてから気がついたのだが、そういえば "The customer is never wrong." と言ったリッツ氏はホテルの経営者だが、ホテルの客には guest を使うのではなかったっけ?
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tempus fugit

Author:tempus fugit
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「光陰矢の如し」を意味するラテン語由来の言葉が tempus fugit です。
学習・趣味・仕事で英語に触れていつの間にか三十数年。英検1級とTOEIC900点超を取得した今も上級者への道は遠いですが、これまで出会った印象深い単語や表現について書いていきます。

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