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「緋色の研究」の「タメ語の研究」

散らかる一方の私物を整理していたら、このところ所在不明になっていた本が見つかった。シャーロック・ホームズが初めて登場したコナン・ドイル作「緋色の研究」の、阿部知二による翻訳である(なお以前書いたように、原題の A Study in Scarlet は「緋色の習作」とするべきだという説もあるが、ここでは「研究」としておく)。
緋色の研究 【新版】 (創元推理文庫)

緋色の研究 【新版】 (創元推理文庫)

  • 作者: コナン・ドイル
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2006/04/28
  • メディア: 文庫
私の本棚には、この作品の翻訳がこのほか2冊並んでいる。私はホームズ・ファンなので、さらにいくつか翻訳を読んだことがある。その範囲での話だが、阿部知二の訳には他に見られない特徴がひとつあって、私はそこが大変気に入っている。
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「面の皮が厚い」 gall

先日取り上げた chutzpah の実例、さらに前回の audacity の類語に gall という単語が続けて出てきたので、少し触れておきたい。
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audacity と「オバマ演説集」への疑問

前回は chutzpah について英英辞典の記述をいくつか引用したが、その中に audacity を使った定義があった。昨今ブームとなっている「オバマ演説で英語学習」を実践していながら、この単語にピンと来なかったとしたら、あなたはオバマ・ファンとしても英語の面でもまだまだである。 …というのは半分冗談、半分本気だが、それはともかく、オバマの名前を一躍有名にしたのが、2004年の民主党大会で彼が行った "The Audacity of Hope" と呼ばれる基調演説だった。かくいう私も、去年の大統領選挙の後に初めてこの演説をネットで聞いたので、実は偉そうなことはいえないのだが。 audacity が出てくる部分を引用してみよう。
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厚顔無恥にして大胆不敵 (chutzpah)

前回は、AIG問題をめぐって共和党の議員が物議を醸す発言をしたことについて書いたが、同氏の発言に chutzpah という単語が出てくる。時おり目にする単語なので、ついでに触れておきたい。
"I don't know whether the ($165 million in bonuses) is an issue as much as just the chutzpah of the people running AIG."
( http://blogs.abcnews.com/politicalpunch/2009/03/gop-senator-aig.html )
前に取り上げたことがある schmooze 同様、イディッシュ語・ヘブライ語から来ているという。
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「AIG幹部は腹を切れ」発言

前回に続いてAIG問題についてごく短く書く。日本の新聞を見たら、共和党の上院議員が「AIGの経営陣は、不祥事を起こした日本の経営者にならって辞任か自殺をするべきだ」と言ったとあった。 ネットで見つけた Chuck Grassley 議員の言葉を引用しよう。
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怒っても怒らせても outrage、およびAIG問題

税金のおかげで破綻を免れているのに、一方で高額のボーナスを幹部に支給していたAIGにオバマ大統領も怒った。先日の記者会見では、この保険グループの経営陣を厳しい言葉で非難していた。
Under these circumstances, it's hard to understand how derivative traders at AIG warranted any bonuses, much less $165 million in extra pay. How do they justify this outrage to the taxpayers who are keeping the company afloat?
この outrage は基礎レベルの単語だが、考えてみればちょっと面白い。会社側の行為がこの単語で表現されているわけだが、この「暴挙」に対する怒りも、"Obama's outrage" という見出しにあるように、同じ単語で表すことができる。
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「ヒヤリ・ハット」とその英訳

先日取り上げた、Hear ! Hear! に由来する日本語「ヒヤ、ヒヤ」とはまったく関係ないが、音のつながりで「ヒヤリ・ハット」という言葉が頭に浮かんだので、少し書いてみたい。 いつ、何でこの言葉を最初に見たのか忘れてしまったが、すぐには意味がわからず、「ヒヤリ」とする帽子とは何のことだろう、と一瞬不思議に思ったことを覚えている。なので、文の中で出てきたのではなく、題名や見出しだったかもしれない。
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翻訳で知った謎の日本語 (Hear! Hear!)

木曜日だった男 一つの悪夢 (光文社古典新訳文庫)

木曜日だった男 (光文社古典新訳文庫)

  • 作者: チェスタトン
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2008/05/13
  • メディア: 文庫
チェスタトン G.K. Chesterton といえば短編ミステリの「ブラウン神父」ものが有名だが、このシリーズ以外の作品のひとつに「木曜の男」という長編がある。たまたま立ち寄った書店で、この小説の新しい訳があるのを見つけた。 なにせ三十年ほど前に一度読んだだけなので筋はとっくに忘れているが、不可思議な怪作だったという記憶があり、新訳を買って読んでみた。結局、やはりよくわからない作品だという感想に変わりはなかったが、それはともかく、この翻訳の中で懐かしい(?)日本語に再会した。
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hype and hyperbole

このところ取り上げてきた hyperbole と hype, overhype は、意味や綴りが似ていることから、直接のつながりがあるのではないかと思えてくる。 手持ちの辞書を見た限りでは詳しいことはわからなかったが、あるサイトの hyperbole の項に、次のような記述があった。
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overhype

hypercorrection, hyperbole と連想を続けてきたが、やはり綴りや意味がちょっと似ている overhype について短く書いておきたい。 「〜の誇大宣伝をする」と辞書にあるが、文脈によっては「煽りすぎ」「はしゃぎすぎ」などと訳してもいいかもしれない。
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hyperbole

前回取り上げた hypercorrection と意味上のつながりはないが、音から連想した hyperbole という単語について少し書いてみたい。「誇張」「(修辞の)誇張法」という意味である。 次は保守派の論客 George F. Will の文章にあった、地球温暖化についてのやや過激な実例で、アル・ゴア Al Gore の「不都合な真実」 An Inconvenient Truth をもじったらしい "An Inconvenient Price" という題がついている。
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直しすぎも考えもの (hypercorrection)

前回はオバマ大統領の宣誓で最高裁長官がおかした文言のミスについて書いた英文記事を紹介したが、その中に hypercorrection という単語が出てきた。もう一度引用してみよう。
President Obama, whose attention to language is obvious in his speeches and writings, smiled at the chief justice’s hypercorrection, . . . ( http://www.nytimes.com/2009/01/22/opinion/22pinker.html )
ここでは、文法上誤りではないところを直した結果かえっておかしくなってしまうことを指しているが、私が最初にこの hypercorrection という言葉を意識したのは、「サンダーバード」 Thunderbirds というイギリスのテレビドラマに出てきた h の発音である。
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オバマ宣誓のミスと「分離動詞」(?)の謎

オバマ大統領の就任演説を収めた本が複数出版され、よく行く書店にはコーナーまでできていた。演説を聞いた時は、盛り上がりに欠けたと感じたとか、現地でも期待はずれだったとの声が伝えられているとか書いたが、今も関心は高いようだ。 演説巧者というだけでオバマを大政治家か人格者のように考えるのはいかがなものか、と以前書いたこともあるが、まあ堅いことは言いなさんな、彼の演説が英語学習の励みになっている人がいるならば良いことではないか、と考え直したりもする。 さてオバマの就任式といえば、宣誓で最高裁長官が副詞の位置(および前置詞)を間違えるハプニングがあった。これについては、ネイティブスピーカーの間でも論議がある「分離不定詞」の問題とからめて一度取り上げたが、「ニューヨーク・タイムズ」紙にちょっと面白い関連記事が載っていたのを見つけたので紹介したい。
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名言やことわざの学習について

前回、シェイクスピアに由来する "The world is my oyster." という言い回しが使われるのを実際に聞いたことがある、と書いた。だから何だ、と言われそうだが、これにちなんで考えてみたいのは、いわゆる名言名句やことわざが、ネイティブスピーカーの間でどれほどの重みを持っているのか、正面切って使われることがどれほどあるのだろうか、ということである。 ずいぶん前のことなので具体的な状況は忘れてしまったが、この時のネイティブは、この表現を何かにひっかけて冗談めかして使っていた。額面通りに「望めば何でも思い通り」と真面目に言うためではなかった、と記憶している。とはいえシェイクスピアの作品でも、この言葉が使われるのはそれほど深刻な場面ではないのかもしれないが。
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続・oyster をめぐって

前回に続いて oyster について書きたい。この単語にからんだ表現で私が実際に耳にしたことのあるのが "The world is my oyster." である。 「この世は自分の思うがままだ」「自由に何でもできる」という意味だと辞書にある。シェイクスピアの「ウィンザーの陽気な女房たち」 The Merry Wives of Windsor に出てくるそうだ。
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oyster をめぐって

前回は、私が高校生の時に使っていた「新々英文解釈研究」の復刻について取り上げたが、久しぶりに再会した懐かしい例文のひとつが He is an oyster of a man. 「彼は牡蠣みたいな(寡黙な)人だ」である。日本語では牡蠣ならぬ「貝」であろうか。 この参考書には、もはや使われなくなった表現が載っているという指摘が当時からあったことも前回書いたが、この文などその一つではないかと思われる。そこで、私が使っている電子辞書であらためて oyster を引いてみた。
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【本】 山崎貞「新々英文解釈研究」

新々英文解釈研究 <復刻版>

新々英文解釈研究 <復刻版>

  • 作者: 山崎 貞
  • 出版社/メーカー: 研究社
  • 発売日: 2008/12/11
  • メディア: 単行本
懐かしい本が復刻されているのを書店で見つけた。味もそっけもない表紙と一色刷りの装本。私が高校生の時にかじった参考書である。かじった、というのは、1冊をやりとげたとは到底言えないからだが、英語の構文や表現について持っていた知識を整理するのに大変役に立った。
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プロフィール

tempus fugit

Author:tempus fugit
●こちらの更新は停止しました。http://eigo-kobako.blog.so-net.ne.jp/ で続行しています●
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「光陰矢の如し」を意味するラテン語由来の言葉が tempus fugit です。
学習・趣味・仕事で英語に触れていつの間にか三十数年。英検1級とTOEIC900点超を取得した今も上級者への道は遠いですが、これまで出会った印象深い単語や表現について書いていきます。

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