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vox pop (街の声)

朝日新聞の「天声人語」は、"Vox Populi, Vox Dei" という題で英訳され、紙上やサイトで読むことができる。このラテン語を縮めて、「街の声」「街頭インタビュー」という意味で使われる単語が vox pop である。
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「消えたズボン」裁判と pants さまざま

極端な例をもとに物事を一般化するのは慎まなくてはならないが、こんなニュースに触れると、やはりアメリカの社会はどこか病んでいるのではと思ってしまう。クリーニングに出したズボンを紛失されたからと店を訴えた損害賠償の判決が先日あったが、70億円近くに相当する請求額に驚き、しかも訴えを起こしたのが法を司る判事と知って、さらにびっくりだ。
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「やられ役」を英語で何という?

ドラマでは、危険な状況に置かれた主要登場人物が死んでしまっては話が続かない。SFドラマ「スター・トレック」の最初のシリーズでは、突発的な危機の際もレギュラー出演者たちは無事で、命を落とすのは見慣れない乗組員、というパターンがみごとに定型化していた。エキストラ俳優演じる名もない乗組員が出てくると、ああこれは「やられ役」だな、とわかってしまうわけだ。

その昔、英文雑誌で「スター・トレック」についての記事を眺めていて、こうした「やられ役」が expendable character、ensign expendable (ensign は「少尉」、発音は通常/ensn/)などと表現されているのに気づいた。

スタートレック」のパロディに、「ギャラクシー・クエスト」 "Galaxy Quest" という1999年公開の映画があるが、ちゃんと「やられ役」が取り上げられていた。

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Beam me up, Scotty.

宇宙大作戦 シーズン1 デジタル・リマスター版 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • メディア: DVD
TVドラマ「スター・トレック」の有名なセリフのひとつに、"Beam me up, Scotty." がある。アメリカでは、ファン以外にも広く知られているようで、辞書にも収録されている。ところが前回書いた「カサブランカ」や「シャーロック・ホームズ」の例と同様、ドラマの中でこれと同じ形で使われたことは、実は一度もないのだそうだ。
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実在しない有名なセリフ

前回書いたように、TVドラマ「スタートレック」のタイトルには、少し前に取り上げた「シャーロック・ホームズ」や、映画「カサブランカ」に出てくる言葉も使われているが、この3つの作品には、ある共通点がある。それは「有名になったセリフが、実際には作品の中に出てこない」というものだ。
カサブランカ 特別版 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD
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「スタートレック」のタイトルに学ぶ英語

宇宙大作戦 GALAXY BOX [DVD]

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  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
  • メディア: DVD
前回書いたように、シェイクスピアの作品からの引用は、英語に触れているとあちこちで出会う。今回は、週末の息抜きも兼ねて、そうした例をアメリカのTVドラマ「スタートレック」のタイトルに見てみることにしよう。
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「ハムレット」の名セリフの訳

新訳 ハムレット (角川文庫)

新訳 ハムレット (角川文庫)

  • 作者: ウィリアム シェイクスピア
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2003/05
  • メディア: 文庫
「慣用」をめぐって、もう1回書くことにする。シェイクスピアの「ハムレット」の名セリフといえば、何といっても "To be, or not to be..." だ。この訳として一般に言い慣わされているのは、「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」だろう。ところが面白いことに、この言い回しが出てくる翻訳(完訳本)は、これまでひとつもないのだそうだ。 数年前に角川文庫から出版された、英文学者の河合祥一郎氏による「ハムレット」の新訳は、この「生きるべきか、死ぬべきか」を初めて採用したことをひとつの「売り」にしている。
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「ワトソン」か「ワトスン」か〜「慣用表記」とはいうものの…

前回は、シャーロック・ホームズの小説「緋色の研究」の原題にある study をめぐって、慣用的な訳と違う解釈があることについて書いたが、「慣用」といっても、ひとつに定まっていない場合があるのでやっかいだ。ホームズの友人で物語の語り手の Dr. Watson がいい例である。 いま手に入る「ホームズもの」の翻訳は、ほとんどすべてが「ワトスン」としているので、これが慣用だといえるかも知れない。しかし、私には「ワトソン」の方がしっくり来るし、一般にもこちらで親しまれているのではないかと個人的には思っている。
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「緋色の研究」(あるいは「習作」)のこと

前回、「エチュード」(練習曲)というCDを取り上げたが、フランス語に由来する etude と同じ意味を持つのが study だ。この単語は、美術の「習作」をも意味する。これで連想するのが、シャーロック・ホームズが初めて登場したコナン・ドイルの小説 "A Study in Scarlet" である。

この作品は、日本ではずっと「緋色の研究」として知られてきたが、原題の study は「習作」の意味で使われているという意見がある。「緋色の習作」というタイトルの訳も10年ほど前に出た。

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「エチュード」(三浦友理枝)

エチュード

エチュード

  • アーティスト: 三浦友理枝,ショパン
  • 出版社/メーカー: エイベックス・クラシックス
  • 発売日: 2007/04/11
  • メディア: CD
ロマン派の情感豊かな作品や演奏を耳にすると、何だか聴いている自分の方が気恥ずかしくなってしまう歳になって久しい。そうでなくても、ショパンの作品は以前からそれほど好みではなかった。が、例外的に気に入っている曲が「練習曲集 op.10」の中にある。
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日本語の定冠詞?「ザ」をめぐる駄考

先日、「ザ・ホワイトハウス」という海外ドラマにからんだ英単語を取り上げたが、この邦題にある「ザ」は、考えてみるとちょっと面白い言葉だ。 かつて日本人は、「ザ」に、何となく英語っぽい、外国っぽいものを感じたのだと思う。「ザ」をつければ、(死語で恐縮だが)「舶来もの」っぽくなる、つまりは、カッコいいという印象を与えることができる、とも考えていたのではないか。そんなことから、英語と直接の関係がなくとも、「ザ・〜」という呼び方が日本語でもよく使われるようになったのだろう。
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It's all yours.

このところ you について書いている流れで、今回は yours が出てくるこのフレーズを取り上げてみよう。これも辞書では見つからなかったが、活字がきっかけだった前回の表現と違って、ネイティブスピーカーから言われて覚えたものだ。
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You and your ...

翻訳として自然な日本語になるならば、不定代名詞の you を時には「君」と訳しても構わない、という柴田元幸氏の考えを前回紹介したが、直接関係はないものの、連想したのがこの "You and your(名詞)." だ。日本語として不自然な翻訳をきっかけに覚えた表現である。
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村上春樹の「総称のyou」論

先日、「バベルの謎」の著者が、「ある文化の特質は、かえってそこに生まれ育った人にはわからず、異文化に育ったからこそ見えてくる場合がある」と書いていることを紹介した。それで連想したのが、不特定の人を指す you についての、作家の村上春樹氏の意見である。
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l と r の誤りを表す単語

前回、sh と s の音の違いに関係する shibboleth という単語について書いたが、日本人にとって区別の苦手な音といえば、何と言っても l と r だろう。しかし、これらの音に問題を抱えるのは、日本人だけに限ったことではないらしく、ある時、こうした発音の誤りを表す英単語があることを知った。lallation, lambdacism, rhotacism がそれである。
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shibboleth〜sh音を発音できない外国人

このところ聖書にからんで書いてきたつながりで、今回は、旧約聖書にからむ shibboleth を取り上げてみたい。TVドラマの「ザ・ホワイトハウス」 The West Wing にも出てくるものだ。 私は中学生の時に聞いていたNHKのラジオ講座「続基礎英語」で覚えた。確か、日本人の中には使い分けを不得手とする人もいる s音と sh音の関連で紹介していた(日本人が苦手とされる l や th も含まれていて、人によってはやっかいな単語といえそうだ)。印象深いエピソードとともに取り上げられていたため、すぐに覚えた。 そのエピソードは、旧約聖書の「士師記」に出てくる。ギレアデ人が、敵対するエフライム人と仲間とを判別するために発音させたヘブライ語だという。エフライム人は sh音の発音ができず sibboleth となってしまうのでお里が知れ、敵だとわかったのだそうだ。そしてこの単語は、敵味方を区別する符丁を意味する言葉として使われるようになった、という。
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「バベルの謎」

バベルの謎―ヤハウィストの冒険 (中公文庫)

バベルの謎―ヤハウィストの冒険 (中公文庫)

  • 作者: 長谷川 三千子
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2007/04
  • メディア: 文庫
「ミステリのように読める、スリリングな一般教養書」といった、カタカナまじりの下手な宣伝文句が頭に浮かんだほど面白く、一気に読んでしまった。
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Saul が Paul になった時

事実上の国際語になったとはいえ、ネイティブが書き話す英語には、英語圏の文化が色濃く反映されていて、それを知らないと何のことなのか理解できない場合がある。 日本で生まれ育った人間が、そうした英語表現を自然に使いこなすのは難しいものがあると思うが、少なくとも読み・聞いた時に理解できる幅を広げようと努力をするのは無駄ではないだろう。 今読んでいる "Big Bang" (Simon Singh) という本に、次のようなくだりがあった。マックス・プランク Max Planck という物理学者の語った言葉だそうで、それを著者が引用したものだ。
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定冠詞をつける国名 (the Congo など)

前回、オランダの都市ハーグは The Hague になると書いたが、国の名前にも定冠詞がつくものがある。文法書を見ると、国名の一部に普通名詞が使われている場合、あるいは複数形の場合に the がつくと説明されているが(the United States など)、そのことではない。 すなわち、the Congo, the Sudan, the Yemen, the Gambia である。これも The Hague 同様、参考書で学んだのではなく、何かで読んで知り、メモしたものだ。
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定冠詞がつく The Hague をめぐるあれこれ

前回紹介した「英語の冠詞ドリル」は、単数形の場所の名前には定冠詞がつかないと説明したうえで、例外として the Hague (国際司法裁判所のあるオランダの都市)をあげている。私の持っている「レクシス英和辞典」には、この都市名について、興味深い表記の不統一がある。
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「英語の冠詞ドリル」

7日間完成ネイティブ感覚が自然に身につく 英語の冠詞ドリル

7日間完成ネイティブ感覚が自然に身につく 英語の冠詞ドリル

  • 作者: 椎名 照雄
  • 出版社/メーカー: ジャパンタイムズ
  • 発売日: 2007/06/05
  • メディア: 単行本
いつまでたってもなかなか自信を持てるようにならないのが冠詞だ。文法書を見ると、どのような時にどう使うかが列挙されているが、英語に触れていると、そうした知識ではどうにも理解できない実例にぶつかったりする。 一般の文法書とはまた違った視点から、「どうしてそうなるのか」という考え方を説明した参考書もあるが、読んでいる最中は「なるほど」と感心していても、読み終わってみて、自分で使いこなせるくらい冠詞の「こころ」をとらえることができたのか、と自問すると、ただうなだれるのみである。
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「雄鶏の尾」ではない rooster tail

elfin.jpg家のCDラックにある今井美樹のアルバムが久しぶりに目に留まった。もう何年も聞いていなかったので、車を運転するついでに持って行って車中で聞いた。彼女が活躍し始めた初期のCDで、布袋寅秦と組んだ後の大ヒット「PRIDE」などに比べると、声が初々しい。 この "elfin" というタイトルのCDの中に、「土砂降りの日であっても、恋をしている自分には街が洗われて輝いて見える」と歌う「どしゃ降りWonderland」という歌がある。この中で、水たまりを通った車が水しぶきを跳ね上げる様子が、「孔雀みたいに」と表現されている。 迷惑なはずの水しぶきもこう思えるほど気持ちが高まっている、というわけだが、この部分を久しぶりに聞いて、「そういえば、何か似たような英単語があったはず」と、ロマンチックというのとは程遠い考えが浮かんだ。
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プロフィール

tempus fugit

Author:tempus fugit
●こちらの更新は停止しました。http://eigo-kobako.blog.so-net.ne.jp/ で続行しています●
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「光陰矢の如し」を意味するラテン語由来の言葉が tempus fugit です。
学習・趣味・仕事で英語に触れていつの間にか三十数年。英検1級とTOEIC900点超を取得した今も上級者への道は遠いですが、これまで出会った印象深い単語や表現について書いていきます。

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